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第91回センバツ 春に挑む高松商 成長の軌跡(3)一枚岩 接戦くぐり抜け県制覇

2019/02/16 09:32

昨秋の県大会3回戦の三本松戦。三回裏1死満塁から浅野の中犠飛で決勝点を挙げる=レクザムスタジアム
昨秋の県大会3回戦の三本松戦。三回裏1死満塁から浅野の中犠飛で決勝点を挙げる=レクザムスタジアム

 昨秋の県大会。高松商は夏場の練習試合で結果を出していたものの、前評判はあまり高くなかった。旧チームの経験者が少ないことや、例年に比べ打力がないことなどが要因だった。

 長尾健司監督も「(就任)5年目で個の力は一番ない。練習試合も手応えのある勝ち方ではなかった」と認める。ただ、唯一の光があった。「全員が同じ方向を向き、常に仲間のことを意識し、一枚岩になって戦えるチーム」。指揮官の目に映った強みは、苦しい試合になればなるほど輝きを放った。

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 1、2回戦をコールドで突破した高松商にとって、最初のヤマ場となったのは3回戦の三本松戦。後にナインの誰もが「一番きつかった」と振り返る戦いは、逆に高松商らしさが凝縮された試合でもあった。

 相手の好投手、右腕上杉綸聖(2年)からいかに点を取るかが課題だった一戦。主将の飛倉爽汰(2年)は「簡単に打てないが四死球は多い。1球でも多く投げさせ、全員で粘っていこう」と約束事を決め、ナインは実践した。

 象徴した場面がある。二回に浅野怜(2年)の中越え三塁打と、新居龍聖(同)の右犠飛で1点を先制した後の三回だ。

 先頭の大塚慶汰(2年)が四球を選んだが、送りバント失敗で1死一塁に。次の1点が流れを変える序盤の攻防で出た痛いミスだったが、続く4番岡井祐斗(同)が冷静に四球を選び、5番岸本将翔(同)も粘って5球目が死球となって満塁。中軸がしぶとくミスをカバーし、続く浅野が中犠飛。この1点が最終的に決勝点となった。

 守りも一枚岩になって耐えた。エース香川卓摩(2年)が五回以降に9安打を浴び、毎回得点圏に走者を進められたが、許したのは1点。「打たせていけばアウトにしてくれる。ピンチをピンチと思わなかった」と仲間を信じた香川。遊撃大塚は「香川が頑張っている。自分たちが助けてやりたかった」とエースを必死に支えた。

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 結局、安打は2本に終わったが、粘ってつかんだ1勝はここから先を戦う上で何よりの自信となった。

 準々決勝の小豆島中央戦は序盤、打線がもたつきながら七回コールド勝ち。続く準決勝では、1年前の四国大会で大敗した英明に7―2で雪辱。「磨いてきたチームワーク」(飛倉)でリードを許さず、打線は四国屈指の右腕黒河竜司(2年)から11安打を放ち、終盤までもつれた競り合いを制した。

 決勝は志度の追い上げを食い止め、県大会を制したナイン。計6試合を振り返ると、相手を圧倒する迫力は確かになかったが、チーム一丸で接戦をくぐり抜けながら自分たちの戦い方に自信を深めていった。

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