 |
| 90席もある広々とした店内は、こだわりの味を楽しむ人たちで常時にぎわっています |
|
 |
かつて“まんのうトライアングル”と言われた、うどん激戦区の吉野交差点。この場所でほぼ半世紀、釜あげ1本で勝負し続けているのが「長田うどん」です。2代目となる松永孝一郎さんはここ数年間でだしを改良。添加物を一切使わず時代のニーズに合わせた、天然素材の豊かな風味が魅力のだしを完成させたそう。
ショウガをすりながら待つこと数分、絶妙のゆで加減の釜あげが運ばれてきました。大きな徳利から熱々のだしを猪口に注ぎ、そこへ出来立て麺を軽くくぐらせ一気にズズッと―。まずはイリコやカツオの香りを強烈に感じた後、小麦の香りが追いかけてきます。そして太麺の食感を堪能していると、すかさず今度は口中にうま味が広がる…。五感すべてに刺激的で存在感のある深い味わいが、脳裏に焼き付けられる感じがします。
「その店の基本となるもの」。松永さんは釜あげをそう表現します。「出来立てのうどんを召し上がっていただきたいから、釜あげ1本に絞り込み今に至りました。一つのメニューに全力を注ぐことで、味はもちろん、すべてにおいて究極のものができると信じています」。
|