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うどん県クロニクル(年代記)第1章・それだけじゃない香川県/衝撃の改名宣言 一夜にして超有名県に

2017/02/04

浜田知事(左端)がうどん県副知事2人と改名宣言発表 浜田知事(左端)がうどん県副知事2人と改名宣言発表=2011年10月、東京

 架空のこととはいえ、確かにそれはちょっと衝撃的な出来事だった。

 2011年10月11日、東京で開いた記者会見で浜田恵造県知事は「うどん県」への改名宣言を発表した。同時に俳優の要潤さんと木内晶子さんをうどん県副知事に任命したと明らかにした。

 その前年、讃岐うどんは地域ブランド総合力調査で350品目中、2期連続で1位を獲得。すでに香川といえばうどん、は日本の常識だった。

 他に誇るものもないからいっそ県名も変えたら、という冗談口も絶えなかった。というのも、それまでの香川県の知名度は関係者の期待を裏切って相当に低く、20世紀中の調査では47都道府県のビリから2番目が定位置とも言われていた。

 たとえば県外で出身を聞かれると、なぜか勝手に「ナ」が入れられて、「横浜ですか?」なんて反応に苦笑した人は少なくないはずだ。

 もっと昔、車の県名表記が1文字だった時代、九州をドライブ中に「香」の文字を見たスタンドの店員に、『香港』じゃないですよね?−と尋ねられたことさえある。この辺の小学校では四国の県名は教えないのか、とため息が出た。

 とはいいながら、当時の香川の生活水準や暮らしやすさは今と同様に全国トップレベル。単に知名度が低いだけだが、負けず嫌いの友人たちは「キジも鳴かずば」なんて処世訓を反語的に口にして、目立たない有利さを強弁したりした。

 そんな時代と比較すると、あえてするうどん県への改名は破天荒といえば破天荒、前例のない挑戦の始まりにも見えた。いったいどんなメリットがあるというのか。

 念のために言うが、これは「うどん県に改名」という架空の出来事、つまりは冗談話なのだが、その後の記者会見では、うどん県副知事の要さんに「政治家を目指すのか?」と本気まじりの質問が出たくらいだから、みんな面食らったのだ。

 反響もすごかった。ネット上の「うどん県、それだけじゃない香川県」特設サイトには半日で17万件のアクセスが集中してサーバーはたちまちダウンした。通常は1日千件だから無理もない。

 これを知った他県が同工異曲の改名を言い出すのに時間はかからなかった。おんせん県、ふなっしー県、琵琶湖県、ジャガイモ県、リンゴ県など二番煎じが相次いだ。

 うどん県は未曽有の大成功。しかし本当に注目すべきは衝撃の改名宣言にそっと書き加えられた「それだけじゃない」のただし書きの方だっただろう。(明石安哲)

メモ
 「うどん県」は県観光協会の特設サイトで展開された観光キャンペーンのテーマ。香川県を改名するという架空の設定で、同時に県観光振興課が「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトをスタートし、讃岐うどんブームをテコにそれ以外の香川県の魅力を宣伝する内容とした。2012年の新語・流行語大賞の候補50語にも選ばれたが入賞はしなかった。


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