讃岐うどん遍路

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うどん県クロニクル(年代記)第1章・それだけじゃない香川県/ブームはどこから お大師さんのおかげ?

2017/01/28

連休にはいつものうどん屋が超人気スポットに様変わり 連休にはいつものうどん屋が超人気スポットに様変わり

 うどんブームである。それもかなり大変なブームである。押し寄せるツアー客に阻まれて、休日出勤のジモピーなどはお昼うどんを食べ損ねるほどのブームである。

 もちろん悪い話ではない。相当に知名度の低かった香川が一躍、日本中の注目を集める県になれたのは、やっぱりぶっかけと釜玉のおかげだ。

 それで県民がどれだけ豊かになったかは別問題だが、この種の談義ではいつも大切なことが忘れられている。それはこのブームがいったいどこから来たのか、という真相についての検証だ。

 讃岐うどんはうまい。日本全国どこより断然うまい。こんなうどんはどこにもない。だからといって讃岐うどんが昔からおいしかったなんて主張には賛成できない。いったい、いつからこんなにおいしくなったのか。

 個人的感想だが、今から50年前、昭和40年代半ばの県都高松にはみんなが舌鼓を打つほどのうどん屋はなかった。高松っ子がうわさするおいしいうどんの筆頭は中央通りの高級喫茶アズマヤの京風うどんだった。

 よくよく考えると、近代の香川にはおいしい讃岐うどんが誕生する要素が何もない。たとえばうどん原料の3要素「粉、塩、水」。その三つとも香川が他県に比べて特に優れたものはない。

 まず粉。讃岐うどんが評判になり始めたころ、人気店が使った小麦粉はほとんどASW(オーストラリアン・スタンダード・ホワイト)だった。この豪州産うどん専用ブレンド小麦粉は日本全国だれでも買えた。

 次に塩。江戸時代には名産地だったが、初期の有名店が自慢げに掲げていた張り出しは「伯方(はかた)の塩」だった。伯方島は瀬戸内の愛媛県の島だ。

 最後は水。高松砂漠とまで言われた渇水県に、全国に聞こえるほどの名水があるはずもない。

 つまり原料のいずれにも地の利はない。それなのになぜ讃岐うどんはこれほど進化したのか。

 うどん食いの達人、麺通団団長の田尾和俊四国学院大教授に聞いたら即座に、「お大師さんのおかげでしょ?」とからかわれそうだが、うどんを筆頭に香川にはほかにも謎がたくさんある。

 お接待の優しい風土が喧伝(けんでん)される一方、交通死亡事故はいつも全国ワースト級。心優しい讃岐人は車に乗ると人格が一変するというのか?

 これから始まる風土探検では讃岐のソウルフードにまつわる謎解きを軸に、古代から現代に至るうどん県の歴史の謎も解き明かしたい。なぜ讃岐うどんはこれほどうまいのか。(明石安哲)

メモ
 ASWは豪州産小麦粉ASWNB(オーストラリアン・スタンダード・ホワイト・ヌードル・ブレンド)の略でASWNは等級、Bはブレンド種を示す。1970年ごろから日本のうどん麺の主力となった。西豪州の製麺用小麦がベースだが不作で一般用小麦粉の量が増えると麺が硬くなるといわれる。讃岐の夢2000などの開発目標となった超・有名品種。


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