ダニエル独走初V/香川丸亀国際ハーフマラソン

2010/02/09 09:35

 

首位争いをするギタウ・ダニエル(54)(日大)と前回優勝のメクボ・モグス(53)(アイデム)=香川県丸亀市内

首位争いをするギタウ・ダニエル(54)(日大)と前回優勝のメクボ・モグス(53)(アイデム)=香川県丸亀市内

1時間8分37で初優勝した、女子のニッキ・チャップル(豪州)=県立丸亀陸上競技場

1時間8分37で初優勝した、女子のニッキ・チャップル(豪州)=県立丸亀陸上競技場

11位に入った垣見(19)(第一生命)の力走。左は黒沢(四国電力)=香川県丸亀市内

11位に入った垣見(19)(第一生命)の力走。左は黒沢(四国電力)=香川県丸亀市内

 第64回香川丸亀国際ハーフマラソン(四国新聞社など後援)は7日、香川県丸亀市金倉町の県立丸亀競技場を発着とするコース(丸亀市―坂出市の往復=21・0975キロ)で争われ、男子は前年2位のギタウ・ダニエル(日大)が2連覇を狙ったメクボ・モグス(アイデム)との一騎打ちを制し1時間1分8秒で初優勝した。モグスは35秒遅れの2位。女子は28歳のニッキ・チャップル(豪州)が1時間8分37秒で初の頂点に立った。2位は1時間9分51秒で宮内洋子、10秒遅れの3位に宏子(以上京セラ)の双子姉妹が食い込んだ。2連覇を狙ったマーラ・ヤマウチ(英国)は6位入賞にとどまった。県勢は初のハーフマラソンに挑んだ垣見優佳(第一生命=英明高出)が1時間11分48秒の11位。15位に黒沢奈美(四国電力)、16位に小倉久美(同)が続いたほか、泉有花(天満屋=英明高出)は35位、元世界選手権1万メートル代表の宮井仁美(札幌陸協=津田高出)は36位だった。

 ▽ハーフマラソン男子 (1)ギタウ・ダニエル(日大)1時間1分8秒(2)メクボ・モグス(アイデム)1時間1分43秒(3)ジョセフ・ムワニキ(コニカミノルタ)1時間1分49秒(4)小川雄一朗(カネボウ)1時間1分53秒(5)高林祐介(駒大)1時間1分54秒(6)高瀬無量(山梨学院大)1時間1分57秒(7)森田知行(カネボウ)1時間2分2秒(8)平賀翔太(早大)1時間2分8秒

 ▽同女子 (1)ニッキ・チャップル(豪州)1時間8分37秒(2)宮内洋子(京セラ)1時間9分51秒(3)宮内宏子(同)1時間10分1秒(4)清家愛(シスメックス)1時間10分17秒(5)大南博美(トヨタ車体)1時間10分37秒(6)マーラ・ヤマウチ(英国)1時間10分46秒(7)樋口紀子(ワコール)1時間10分51秒(8)野田頭美穂(同)1時間11分16秒

 【男子評】今年も序盤からダニエルとモグスのマッチレース。展開は前回大会とは逆にダニエルが15キロ付近で仕掛け、独走態勢を築いた。

 ダニエルは自己ベストをマークしたものの、記録はモグスが持つ大会記録から1分20秒遅れ、平凡に終わった。モグスは先の福岡国際マラソンでの故障が響いた。日本人選手は4位の小川(カネボウ)をはじめ、3選手が1時間1分台を記録。5位高林(駒大)、6位高瀬(山梨学院大)ら学生の活躍も目立った。

再挑戦させたい
 山梨学院大の上田監督(尽誠高出)は、同大出身で2位に入ったモグスについて、「練習からいけばまあまあの内容。トラックでスピードを鍛え、またマラソンに挑戦させたい」と話した。

 モグスは初マラソンに挑戦した昨年12月の福岡国際で左足を負傷し、途中棄権。この日が復帰戦となり、上田監督は「1月10日ぐらいからジョギングを始めた程度。パワー不足だったが、走るバランスは問題なかった」と評価した。

モグスとの一騎打ち制す
 「前回やられた場所。初めから狙っていた。リベンジしたかった」。15キロ手前。ダニエルが大きなストライドをさらに広げた。モグスの姿がどんどん小さくなっていく。

 4キロ付近から始まった2人旅。中盤までは前回大会の再現ビデオを見ているようだった。だが、今回はダニエルが仕掛け、モグスは「(途中棄権した)福岡国際からあまりいい練習ができていなかった。体が動かなかった」と振り返った。

 学年は一つ違うが、日大のダニエルと山梨学院大出身のモグスは箱根駅伝などでたびたびライバルとして戦ってきた。ともにケニア出身。モグスはあわてて「負けたから悔しい」と言い直したが、この日の記者会見では思わず「ダニエルが喜んでいるから結構うれしい」と口にするほど普段から仲が良い。

 ダニエルは大学卒業後、モグスと同様に国内の実業団へと進む。「社会人になっても、もっともっと上を目指したい」。毎年、日本人選手が主役になれないもどかしさは残るが、丸亀で切磋琢磨(せっさたくま)した2人の今後の活躍に期待は高まるばかりだ。

チャップル初女王
 【女子評】安定した走りを見せたチャップルがレースを引っ張り、そのままゴールに飛び込んだ。序盤は昨大会の女王、ヤマウチらとトップ集団を形成。ライバルがタイムを落とした中盤以降も5キロを16分台前半で走り、自己ベストを更新した。

 双子の宮内姉妹が2位争いを演じ、洋子が15キロ過ぎから妹の宏子を引き離し先着。県勢の垣見は、第2集団から上位を狙ったが後半にペースダウンし11位だった。

またVを目指したい
 マーラ・ヤマウチ
(英国=連覇を逃し6位)昨年5月に故障し、10月から練習を始めたことを考えると満足。スピードはあるがスタミナはまだまだ。このレースの質、層はとても高い。また(丸亀に)帰ってきて優勝を目指したい。

県勢垣見が11位
 ハーフマラソン初挑戦の垣見は地元の温かい声援を受け県勢トップの11位でゴール。順位、記録については「期待に応えられなかった」と悔しがったが「この時期はいつも故障ばかり。今季はけがなくスタートできている」と前向きにとらえた。

 10キロ以上のロードは初めてだった。最初の5キロ、10キロを16分台で7位前後につけ「いいリズムで押していった」が、未知の後半は粘れずペースダウン。第一生命の山下監督は「走りは美しいが、もうちょっと欲があってほしい」と指摘する一方、「スピードも必要。まだまだこれから鍛えられるから楽しみ」と期待していた。

 垣見も「きょうの声援を励みにして帰れる。まずは5000メートルの自己記録(15分25秒)更新から」。古里で気力を充電した23歳の挑戦はこれからだ。

狙い通り好記録
 自己ベストを1分以上縮め、初の女王の座を射止めたチャップルは「丸亀はとてもフラットで走りやすかった。記録を出したいと思っていた」と、狙い通りの好タイムに納得の表情を浮かべた。

 178センチの長身を生かした力強い走りで安定したタイムを刻み続けた28歳。ひじを斜め後ろに引く独特のスタイルが印象的だったが、「フォームは効率的ではない。これからきれいにしていきたい」と笑った。
【→関連記事/過去最多8364人力走/丸亀国際ハーフマラソン】
【→関連記事/3キロ中学・木山が頂点/丸亀国際ハーフマラソン】

記事本文へ
 
 

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.
購読のお申込みは0120-084-459