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第90回記念センバツ 英明3年ぶりの春 成長の軌跡(上)覚悟したいばらの道 実戦重視、戦術学び自信

2018/02/14 11:02

昨夏の県大会、丸亀との初戦に敗れ、肩を落とす英明ナインら=レクザムスタジアム
昨夏の県大会、丸亀との初戦に敗れ、肩を落とす英明ナインら=レクザムスタジアム

 昨夏の県大会、丸亀との初戦。シード2位で臨んだ英明は勝利目前の九回に2点リードを追いつかれ、延長十回の末に競り負けた。

 当時を振り返り、柳生健太部長(43)は「ショックでしたよ」と言った後、同時に指導陣が抱いた一つの不安を口にした。「これで、しばらくは甲子園へ行けないと思った」

 新チームへの期待は低かった。というのもメンバーの1、2年生は、同じ県都に所在する高松商の明治神宮大会優勝と選抜大会準優勝を知る世代。加えて、力を付けてきた私学の存在なども重なり、選手の獲得に難航したからだ。

 実際、部員は例年より若干少ない23人。そのうち主力の2年生はわずか9人で、昨夏を経験したのは主将の千原凌平のみ。1年生も実力は未知数な選手が多かった。

 2010年夏に甲子園初出場を果たして以降、毎年「強豪」と形容されてきたチーム事情は一変。香川智彦監督(60)は「今まで見てきた中で一番力がないくらい」と、いばらの道を覚悟した。

 個々の体力や技術の向上、チーム戦術の浸透。夏場に取り組む課題は山ほどあった中、「とにかく、しっかり野球を教えていくしかない」。毎年のことだが、香川監督は目先の勝利にこだわらず、長期的な視野でナインの成長を待った。

 選手たちも覚悟はできていた。「自分たちは先輩に比べて力がない。やるしかないと思っていた」と千原。山下鳴海(2年)も「自分たちの代は(入学前の)強い英明というイメージとは違った。このままではいけないと感じた」。

 素直に力不足を自覚し、練習に打ち込んだ。

 重視したのは実戦だった。秋の県大会までに組んだ練習試合は49試合。例年以上の過密日程にも選手たちは音を上げず、戦いの中で戦術を学び判断力を磨いた。

 コーチ陣も辛抱強くナインと向き合った。練習試合でできなかったプレー、理解できなかった戦術などは、香川純平(32)、大下大地(30)、伊藤新一(52)の3コーチが何度も反復して教え込んだ。

 香川監督をはじめとする指導陣と選手が二人三脚で挑んだ長い夏。チームは少しずつ力を付け、秋の県大会を前に練習試合では29勝4分け16敗と大きく勝ち越した。

 この時点で、指導陣の目に四国大会は遠くかすんでいた。ただ、千原は「不思議と試合で力を出せるチーム。やればできる」。ナインには小さな自信が芽生えていた。

◇   ◇

 英明が3年ぶり2度目のセンバツ切符をつかんだ。昨秋は戦力的に県大会を突破することさえ厳しいと言われながら、香川の頂点に立ち、四国大会でも準優勝。下馬評を覆す快進撃で学校創立100周年に花を添えたチームの軌跡をたどる。

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