
【なぎなた成年演技決勝・香川―沖縄】息の合った演技を見せる香川の池西(右・百十四銀行)と大東(琴平高教)=大仙市大曲体育館

なぎなた成年女子で優勝し、笑顔で大岡監督(中央)を囲む大東(右)と池西=大仙市大曲体育館
大舞台「練習通り」貫く 県勢3年ぶり頂点 成年演技
ピンと張り詰めた空気の中、仕掛ける大東(琴平高教)の剣先が鋭く舞い、池西(百十四銀行)が柔らく応じる。優勝した3年前と同じ沖縄との決勝。大舞台にもかかわらず、2人の演技は練習通り、「無心」そのものだった。そして、判定は4―1。赤い旗4本が上がった瞬間、2人の目から涙があふれた。
「努力は裏切らない」。思いは共通していた。3年前とは違う2人で組むことが決まり、練習を始めたのがわずか3週間前。前回優勝メンバーの池西が世界選手権に出場した都合で調整時間は限られていた。大岡監督(大岡鉄工)は「基礎技術と精神面の強化しかない」と動作の細かい修正に努め、2人は毎日、3時間余りの練習に黙々と取り組んだ。
迎えた本番。「一番緊張した」(大東)初戦の2回戦、続く3回戦をそれぞれ5―0で完勝した。「尻上がりに落ち着きが増している。この出来なら大丈夫。勝てる」。監督の言葉を受けた2人は、正念場と踏んでいた地元秋田との準々決勝も自然体の演技を続け、4―1で快勝。続く準決、決勝を5―0、4―1で制し、一気に頂点まで駆け上がった。
「全国のトップが集まる大会で優勝できたのは初めて」と赤い目のまま、はしゃぐ大東。池西は「努力が実を結んだ瞬間を実感できた」と達成感に浸った。会場の大仙市大曲は毎夏、全国から70万人超が訪れる花火競技大会の開催地。「花火のまち」で大輪を咲かせた2人に大岡監督は「香川なぎなた界の誇り」と賛辞を惜しまなかった。
【参照記事/なぎなた成年演技 大東、池西V−国体】
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