
会場が大いに盛り上がった貴ノ浪と高見盛の取組=高松市総合体育館

チビっ子相撲で、小学生力士が土佐ノ海を倒す。左は玉春日=高松市総合体育館
大相撲秋巡業「福祉大相撲高松場所」(日本介護支援協会主催、四国新聞社など後援)が21日、高松市福岡町の市総合体育館で開かれた。普段は見られない朝げいこや巡業ならではの初切(しょっきり)、幕内力士の迫力ある取組などが行われ、県内外から詰めかけた約3500人のファンは心ゆくまで大相撲を堪能した。
午前8時から行われた朝げいこに続いて、午前11時からは序二段から幕内までの64番の取組が行われた。
場内が盛り上がったのは幕内力士の取組。中でも、人気者の高見盛が花道に姿を現すと、観客から一段と大きな拍手と歓声が起こった。時間前には土俵上で気合を入れる恒例のパフォーマンスを披露、会場のあちらこちらからフラッシュが飛び交った。取組は貴ノ浪に小手投げで敗れた。
結びの一番は休場明けの横綱武蔵丸と大関魁皇が対戦。土俵際のせめぎ合いの末、武蔵丸がしたてなげで勝ち、復活に向けて順調な仕上がりをみせた。
また、取組の合間には、2人の力人が禁じ手や口に水を含んでかけ合ったりする初切があり、観客はユーモアたっぷりの掛け合いに大笑い。武蔵丸の綱締め実演や朝青龍の土俵入りもあり、両横綱の勇壮な姿にため息が漏れた。
午前9時に来場していたさぬき市の松井博之さん(67)は「中学時代からの大相撲ファン。孫が大好きな高見盛関の写真がたくさん撮れた」と満足そうに話していた。
チビっ子力士、関取から金星も
小学生力士、関取相手に大奮闘―。取組の合間に行われたチビっ子相撲では、県内の小学生力士が土佐ノ海と玉春日に挑戦。軽く突き飛ばされたり、逆に関取を力で寄り切るなど、幕内力士顔負けの白熱した大相撲を繰り広げた。
挑んだのは、香川相撲クラブに所属する小学4―6年生の計12人。全員、今夏の小学生相撲の四国大会に出場した強者ばかりとあって、巨漢を相手にもひるむことなく真っ正面から突進。土俵際まで追いつめながら片手でつり上げられたり、関取のまわしにしがみついて粘るなど悪戦苦闘。それでも、大技小技で大金星を挙げるチビっ子もおり観客席からは一戦一戦に笑いと拍手が巻き起こった。
玉春日に挑んだ片長佑斗君=竜川小4年=は、「思い切り当たったけど、大きな体はびくともしなかった」と初めての体験に興奮。土佐ノ海をうちがけで破った榎本勇起君=垂水小6年=は、「当たりの強さが持ち味。自分も大関のように強くなりたい」と夢を膨らませていた。