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第91回センバツ 春に挑む高松商 成長の軌跡(5)収穫 全国レベル、神宮で経験

2019/02/18 09:20

明治神宮大会の八戸学院光星との準々決勝。8回表に右越え3ランを放ち、仲間に迎えられる立岩(中央)=神宮球場
明治神宮大会の八戸学院光星との準々決勝。8回表に右越え3ランを放ち、仲間に迎えられる立岩(中央)=神宮球場

 全国10地区の優勝校が集結した明治神宮大会。高松商にとっては春の甲子園を見据え、力を試す絶好の機会となった。

 八戸学院光星(青森)との初戦。エース香川卓摩(2年)は、いきなり全国の洗礼を浴びた。初回、変化球でかわす投球が裏目に出て4安打を浴びて2失点。「バッティングピッチャーにされるかと思った」と振り返るほどの強打を見せつけられ、二回には四球絡みで1点を失った。

 それでも打線は落ち着いていた。「ボール球に手を出さず、逆方向を意識していけた」と長尾健司監督。これまで通りのつなぐ野球に徹し、二回に5安打を集めて4点。八回には4番立岩知樹(2年)が高校通算初本塁打となる3ランを放つなど、14安打で打ち勝った。

□  □  □

 続く準決勝は星稜(石川)に4―7。18歳以下のアジア選手権高校日本代表に選出された相手の右腕奥川恭伸(2年)に、7回で12三振を喫するなど、投打にスケールの違いを見せつけられての完敗だった。

 ただ、この2試合は全てが収穫となった。

 まずは打線だ。八戸学院光星戦では県、四国大会ではなかった乱打戦に対応。全員で粘れば、逆境をはね返せることをあらためて学んだ。星稜戦では奥川に手玉に取られ、主将の飛倉爽汰(2年)は「とらえたと思った真っすぐが当たらなかった」と脱帽。それでも「秋の段階であのレベルと対戦できたのは大きい」と刺激を受けた。

 香川、中塚公晴(2年)の投手陣も得たものは多かった。香川は八戸学院光星戦の三回以降、直球主体に切り替えた投球を振り返り、「どんなにすごい打線でも同じ高校生。逃げなければ簡単に連打は出ない。開き直っていくことが結果につながる」と強調。2試合で計7回を投げた中塚は「打たれたのは浮いた球。勝負どころで精度の高い球を投げる必要性を感じた」と、冬場の課題をはっきりと認識できた。

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 秋の戦いが終わり、年が明けて選抜出場も正式決定したグラウンドでは、ナインが次のステージに向けて練習に汗を流す。そんな中に一枚岩で戦うチームを象徴する場面があった。

 シート打撃の際、首をかしげながらケージから出てきた選手に長尾監督がアドバイスしようとすると、近くにいた飛倉が先に声を掛け、打撃フォームを身ぶりを交えて指摘した。

 「こうやって選手が僕の仕事を奪うんですよ」。長尾監督は冗談っぽく言いながら、選手が主体的に行動する姿にうれしさをにじませた。

 新チーム結成時の初心を心に刻み、地道な努力を継続するナイン。飛倉は言う。「僕たちは力がない。だから、やれることを全力でやるだけです」

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