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第91回センバツ 春に挑む高松商 成長の軌跡(2)力のなさ自覚 全力発声、私生活も改善

2019/02/15 09:38

高松商ナインが毎日欠かさず行う選手ミーティング。練習の意図を確認したり、私生活の改善点を指摘したりしている=高松商高
高松商ナインが毎日欠かさず行う選手ミーティング。練習の意図を確認したり、私生活の改善点を指摘したりしている=高松商高

 昨年夏の県大会。選抜出場を逃した悔しさを胸に挑んだ高松商だったが、3回戦で高松に延長戦の末、3―5で敗れた。下馬評は高松商が上。実際に力もあったが、勝てなかった。

 この一戦で、下級生ながら試合に出ていた飛倉爽汰(2年)と左腕香川卓摩(同)だけでなく、ベンチやスタンドで声をからした1、2年生は感じたことがあった。「野球がうまいだけでは甲子園に行けない」

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 3年生の夏が終わったこの日、1、2年生は学校に戻ってミーティングを開いた。今の課題は何か、何をすればいいのか…。議論の時間は足りず、飛倉と香川は長尾健司監督に「明日も一日、練習ではなくミーティングをさせてください」と申し出た。

 「3年生に比べ、力のない僕たちが試合で勝つためには、何かを変えなければいけなかった」と香川。そのためには選手同士でとことん話し合い、思いを一つにして出発する必要があったからだ。

 翌日の放課後。校内の一室で行ったミーティングでは、最初に自分たちの弱さを自覚し、その上で最大の目標を「秋の四国大会優勝」、中間目標を「県大会優勝」と定めた。

 議論の核心はここからだった。「目標を口にするのは誰でもできる。そのために何をするかが一番大事」と香川。話は練習内容や技術面の課題にとどまらず、練習に臨む姿勢や考え方、私生活にまで及び、全員の覚悟が決まった時、ミーティングは開始から4時間近くが過ぎていた。

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 新チームで特に重視したことは二つ。一つは練習や練習試合での全力発声だ。主将になった飛倉は「他の選手に指示したり、悪いところを指摘するには、自分がきちんとやっていなければできないし、野球を分かっていないとできない。言えるようになれば自分の成長、チームの成長に結びつく」と理由を説明した。

 もう一つは、授業態度やごみ拾い、部室前の靴並べといった野球を離れたところの行動だ。「普段の行動が野球につながる。それに周囲に気を配れるようになれば、試合で仲間に的確な声を掛けたり、相手の隙を見つけることができる」と香川は強調した。

 スタートを切った“新生高松商”。練習は、長尾監督が「びっくりするくらい雰囲気が変わった」というほど引き締まり、活気づいた。時には気が緩むこともあったが、そこは毎日欠かさず行う選手ミーティングで指摘し合い、修正した。

 夏場の地道な積み重ねは、練習試合の結果に表れた。新チーム結成から秋の県大会までの戦績は31勝1分け6敗。飛倉は「力がないのに想定外だった」。驚きを口にしつつ、やってきたことが間違っていなかったことを確信した。

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