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丸亀城西、初戦で涙 日南学園に零敗喫す 第100回全国高校野球選手権大会第4日

2018/08/09 09:22

試合後、悔しさをこらえてグラウンドにあいさつする丸亀城西ナイン=甲子園
試合後、悔しさをこらえてグラウンドにあいさつする丸亀城西ナイン=甲子園

【丸亀城西―日南学園】9回裏丸亀城西1死、福田が二塁内野安打を放つ=甲子園
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【丸亀城西―日南学園】9回2失点と力投を見せた丸亀城西の右腕大前=甲子園
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【丸亀城西―日南学園】9回表日南学園無死、沖の左邪飛をフェンスにぶつかりながら好捕する丸亀城西の藤田=甲子園
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【丸亀城西―日南学園】5回裏丸亀城西2死、水野が左飛に倒れる=甲子園
【丸亀城西―日南学園】5回裏丸亀城西2死、水野が左飛に倒れる=甲子園

 第100回全国高校野球選手権大会第4日は8日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、県代表で13年ぶり5度目出場の丸亀城西は、エース大前の粘投も実らず0―2で日南学園(宮崎)に敗れ、同校として夏の甲子園初勝利はならなかった。日南学園は辰己が4安打完封。

 昨夏覇者で史上7校目の連覇を狙う花咲徳栄(北埼玉)は鳴門(徳島)に8―5で逆転勝ちし、2回戦に進んだ。金足農(秋田)大垣日大(岐阜)も2回戦に進出した。

 花咲徳栄は2―4の八回に倉持の適時打、井上の2点二塁打で逆転。九回にも3点を加えた。

 金足農は吉田が1失点完投で14三振を奪い、鹿児島実を5―1で下した。大垣日大は堀本の逆転満塁本塁打などで東海大熊本星翔に9―3で快勝した。

 ▽1回戦(第1試合)
日南学園(宮 崎)
 001000010―2
 000000000―0
丸亀城西(香 川)
▽二塁打 奥野▽犠打 辰己、塩田▽盗塁 中原▽残塁 南6丸7▽併殺 南0丸1(中川―水野―塩田)坂元=8回▽暴投 大前=7回

▽審判(球)鈴木、石川、大上、田中茂
▽試合時間 1時間42分

 【評】丸亀城西はエース大前が粘投したが、自慢の打線が散発4安打、無得点に封じられた。

 大前は9安打されながらも自責点は三回の1点のみ。直球とスライダーを中心にインコースをしっかりと突き、四死球0とテンポも良かった。

 打線は相手の右腕辰己の緩急に的を絞りきれなかった。水野、佐竹の1、2番が無安打に抑えられるなど上位が機能せず、得点圏に走者を進めたのは四回2死一、三塁、七回2死一、二塁の2度だけ。追いかける焦りからけん制死や走塁ミスも出た。

力を出し切れず
 丸亀城西・河本浩二監督の話
 大前はよく投げてくれた。打てなかったことが敗因。好球必打で捉えた打球もあったが、早打ちとなって逆に悪い方に出た。丸亀商、丸亀城西として5度目の夏。力を出しきれずに終わってしまった。これが甲子園。

2点目が大きい
 日南学園・金川豪一郎監督の話
 辰己が辛抱強く投げてくれた。守備も一人一人のポジショニングがしっかりとしていて落ち着いて守れた。2点目を先に取れたのも大きかった。

ハイライト/挑戦5度目、遠い夏の白星 強力打線、最後まで不発
 創部91年目。かつてセンバツで躍進し“春の丸商”と呼ばれた伝統校だが、5度目の夏の挑戦も初勝利には届かなかった。「僕たちの代で新しい歴史をつくりたかった」と主将の福田。涙は見せなかったが、全身に悔しさがにじんだ。

 ナインの多くは試合前、「打ち合いになる」と口をそろえた。裏を返せば、ある程度は打てる自信はあったのだろう。しかし、県大会の全5試合で2桁安打を放った打線は最後まで機能しなかった。

 相手の右腕辰己は130キロ台半ばの直球とチェンジアップが軸。低めのチェンジアップを捨て、真っすぐに的を絞る策をとり、序盤は捉えた当たりもあったが、飛球が多く守備位置を下げていた外野手のグラブに収まり続けた。

 三回に1点を先制されると、焦りは色濃く出始めた。四回2死一、三塁で中川は133キロの直球を三邪飛。「直球に絞っていたのに…。集中力の差」と肩を落とし、七回2死一、二塁では9番平池が「狙った直球。真ん中高めだったのに捉えきれなかった」と左飛。流れを変えることはできなかった。そして迎えた九回。1死から福田が内野安打で出塁し、県大会で見せた“粘りの城西”が目を覚ますかに思えたが、結局、一矢報いることもできないまま試合は終わった。

 「負けた理由が分からない。でも、これが甲子園で勝つ厳しさだと思う」と4番塩田。幾多の先輩たちもそう感じ、涙を流してきたに違いない。この悔しさを後輩たちが受け継ぎ、伝統校の新たな挑戦が始まる。

エース大前、粘投126球 笑顔で強気貫く
 エース大前が意地を見せた。打線の援護がない中、県大会同様にピンチにも笑顔を忘れず、2失点の粘投。「勝ちたかったが、ストレートで押す自分の投球はできた」と、126球を投げ抜いた右腕は胸を張った。

 県大会は全試合で右腕真鍋が先発し、2番手で登板したが、「甲子園は序盤の失点が致命傷になる。甲子園入りしたときから大前を先発でいくと決めていた」と河本監督。その期待に応えようと、大前は「完投する」と宣言してマウンドに上がったという。

 三回に長打をきっかけに先制され、八回は味方の失策が絡んで2点目を失った。それでも「県大会は後半に打ち勝ってきたチーム。(援護を)信じて投げた」と大前。打者の内角を突く強気の投球を貫き、捕手福田も「直球もスライダーも気持ちが入っていた」と強調した。

 結局、打線が無得点で終わり、大前は「自分はゼロで抑えられなかった。投げ負けた」。敗戦を受け止めつつ、「甲子園は投げやすいマウンドだった」と最後は白い歯をこぼし、球場を去った。

藤田、気迫の好捕
 3番、左翼で先発した2年の藤田は「自分がけん制でアウトになっていなければ流れが変わっていたかもしれない」とうつむいた。

 悔やんだ場面は1点を追う四回だ。先頭で中前打し、4番塩田の犠打で1死二塁。同点機を迎えたが、投手からのけん制でタッチアウト。その後、福田が四球、大前が右前打と続いただけに、「一気に逆転できていたのに」と声を振り絞った。

 それでも初回は四球を選び、4度の打席で2度出塁。守っては九回、ファウルグラウンドへの飛球をフェンスに背中をぶつけながら好捕。「諦めていなかった。絶対取る気持ちでいった」とチームを鼓舞した。

 5月上旬から1カ月ほどメンバーを外れ、緩慢な練習態度を見せることもあった。その反省も込め、「新チームは自分が引っ張り、来年、またここに戻ってくる」と固く誓った。

“打の軸”水野、音なし「全て出せず心残り」
 チームメートの誰もが打撃センスを認め、河本監督も「打の軸」と評していた1番水野は無安打に終わり、「チームを勢いづけることができなかった」と申し訳なさそうに話した。

 相手右腕のチェンジアップの精度がよく、「うまくいかなかった」。鋭い当たりが野手の正面を突くなど不運もあったが、「自分の力不足」と潔かった。

 「自分の全てを出せなかったことは心残り」と悔しさをにじませながらも、「甲子園を目標にやってきた。大舞台でプレーできたことは幸せ」と胸中を打ち明けた。

■ナインひとこと
悔いが残る
 佐竹流星中堅手
(2番で無安打)チェンジアップに落差があり、ビデオで見たのとは全然違った。水野と2人で出塁できていたら点を取れたと思う。悔いが残る。

あっという間
 奴賀立樹外野手
(七回に四球で出塁)後ろにつなぐことだけを考えていた。九回は何でもいい、回してくれという思いだった。あっという間に終わった甲子園だった。

戻ってきたい
 近藤勝斗右翼手
(初戦敗退し)チームが勝てず、自分もノックからあがっていて落ち着きがなかった。この場所でプレーできたのはうれしい。来年も戻ってきたい。

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