天気予報を見る
 
新聞購読申込

琴勇輝、4年で悲願/大相撲秋場所番付編成会議

2011/07/28 09:34

佐渡ケ嶽親方(左)と握手する新十両の琴勇輝=27日午後、愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋宿舎
佐渡ケ嶽親方(左)と握手する新十両の琴勇輝=27日午後、愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋宿舎

 日本相撲協会は27日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月11日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、香川県小豆島出身の琴勇輝(佐渡ケ嶽部屋)ら9人の十両昇進(新十両6、再十両3)を決め、発表した。
【→参照記事】

 八百長問題の影響で削減された関取4枠(十両2、幕内2)を元に戻すことに伴う大量昇進で、相撲協会広報部によると、9人の昇進は、戦後では八百長関与力士が土俵を去った穴を埋めた先場所を含む過去2度の13人、1947年秋場所の10人に次ぎ、48年夏場所などと並ぶ多さ。

 新十両では、直江改め皇風(24)=東京都出身、尾車部屋=が早大出身として78年ぶりの関取となった。日体大出身の千代桜(23)=東京都出身、九重部屋=は初土俵から所要8場所で、年6場所制になった1958年以降初土俵で4番目のスピード出世(幕下付け出しを除く)。同じ九重部屋の千代嵐(20)=千葉県出身=も同時に昇進した。

 琴勇輝のほかは、旭秀鵬(22)=モンゴル出身、大島部屋=、飛翔富士(22)=兵庫県出身、中村部屋=が新たに関取になった。

 再十両は鳰の湖(24)=滋賀県出身、北の湖部屋=、元幕内の里山(30)=鹿児島県出身、尾上部屋=、北勝国(26)=、山形県出身、八角部屋=。右手首のけがで落ちていた北勝国は昭和以降で初めて、番付外からカムバックした。

 年寄「浅香山」を襲名した元大関魁皇ら14人の引退も発表した。

20歳「前に出る相撲を」
 県出身で5年ぶりの関取となった新十両の琴勇輝は27日、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と愛知県一宮市の宿舎で記者会見。「緊張で昨夜は眠れなかった。もう1番勝っておけば良かったと思いました」と、ほっとした表情で昇進を喜んだ。

 1月の初場所を5勝2敗で勝ち越すと、技量審査場所は6勝1敗の好成績。幕下東5枚目で臨んだ名古屋場所では3勝3敗から十両を下し、3場所連続の勝ち越しを決めた。20歳は「初めての幕下上位に緊張があったが、最後は自分の相撲が取れた」と振り返った。

 身長177センチ、体重151キロ。毎日500回の腕立て伏せとてっぽうを欠かさず、ことしに入って体重は約20キロ増えたという。また、部屋では兄弟子の琴欧洲らに稽古をつけてもらっており、「大関に胸を借りられるのは幸せ」と環境も好調維持につながっていることを強調した。

 県期待の星は角界入りした4年前を振り返り、「親方を信じて早く入ってよかった。前に出る自分の相撲を取っていきたい」。佐渡ケ嶽親方は「このまま幕内、三役と駆け上がってほしい」と期待を寄せた。

元五剣山も祝福
 県出身の関取として琴勇輝の先輩に当たる元五剣山の五藤博之氏(38)=高松市=は「うれしいこと。星勘定なら順当だと思うが、ワンチャンスをよくものにした」と“後輩”の昇進を自身のことのように喜んだ。

 県勢力士の取組は関心を持ってテレビ観戦しているそうで、名古屋場所での琴勇輝については「立ち合いはいいが、押し相撲にはまだ波がある。上に行けば駆け引きも違ってくる」とアドバイス。その上で「星勘定をせず、一日一番を全力で臨んでほしい」と今後に期待した。

「やった」「努力実った」 地元・小豆島から喜びの声
 「やった!でかした」「横綱目指して頑張って」―。琴勇輝の十両昇進が決まった27日、小豆島出身者で初めてとなる関取の誕生に、地元は祝福ムードに包まれ、関係者から喜びの声が相次いだ。

 「思わず万歳が出た。稽古のたまもの。努力が実った」と、感無量の様子で話すのは、琴勇輝が内海中から小豆島高1年まで4年間、指導を仰ぎ、下宿もさせてもらっていた元小豆島高相撲部監督の田中栄一郎さん(44)=長崎県在住=。

 田中さんが初めて琴勇輝に会ったのは垂水小4年の時。「目の輝きが違っていた」と振り返る。あれから約10年。まな弟子の活躍に「性格もよく、みんなから愛される力士になれる。正攻法の相撲に磨きを掛け横綱を目指してほしい」とエールを送った。

 元内海中校長で小豆島相撲連盟会長の三枝秀樹さん(65)=小豆島町坂手=は「心技体そろった逸材。見るたびに成長している」と絶賛し、「家族の支えも大きかった」と話す。

 母のさゆりさん(42)=丸亀市垂水町=は午前9時前、本人から「お陰さまで昇進しました」と電話を受けた。「小学校のころから絶対に大相撲の力士になると明確な夢を持ち、この道一筋でやってきた。もっと魅力あふれる、真っ向勝負の相撲を取り続けてほしい」と喜びを表した。

 小豆島町の塩田町長は「小豆島の誉れ。古里を思い、目標に向かって努力し実現する姿は子どもたちにとっても目指すべき存在。島民挙げて応援したい」と話し、今後、町が事務局となり後援会設立の準備を進めるという。

 琴勇輝は8月3日に小豆島に帰郷し、内海中での報告会や祝賀会に出席する。

同じジャンルの記事

注目の情報

顧客管理が簡単にできるASPシステム「クライゼル」を発売中

顧客管理が簡単にできるASPシステム「クライゼル」を発売中
トライコーン株式会社では、本格的な顧客管理を実施したい法人向けASPサービスクライゼル」を発売しています。CRMもお任せください

詳しく見てみる→

▲このページのトップに戻る
購読のお申込みは0120-084-459

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.