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四国新聞スポーツ賞/元高松商高野球部監督 故若宮誠一氏

2010/03/17 09:41

県高校野球の発展に尽力した故若宮誠一氏(2002年1月)
県高校野球の発展に尽力した故若宮誠一氏(2002年1月)

 戦前、3度の全国優勝を果たし、名門とうたわれた高松商高野球部。1947年1月、母校の監督を引き受けたのは弱冠20歳の時だった。先輩から命じられたのは、戦争の影響で練習もままならなかった部の再興。その道は険しかったが、若さと情熱を注ぎ込み、チームは着実に力を蓄えた。60年の第32回選抜大会で優勝、続く33回大会は準優勝。「高商」の名は再び全国にとどろいた。

 高松商一筋に通算23年の監督生活を送った。その間、春9度、夏4度の甲子園に出場。輝かしい球史を残したが、重圧は相当なものだったらしい。「OBやファンらが甲子園へ行くだけでは許してくれなかった。大げさだが、いつも辞表をポケットに入れ、夏の大会が終わると校長にうかがいをたてていた」(02年の本紙インタビュー)。

 83年の人生を野球にささげたと言っても過言ではない。「香川の高校野球を何とかせないかん」。ユニホームを脱いだ後、母校への愛情は県全体に向けられた。89年に高校球児OBに呼び掛け、「讃球(さんきゅう)会」を設立。技術講習会などを開く一方、一貫した指導体制の確立や指導者養成の必要性を力説した。

 若宮さんが率いたチームが全国制覇してちょうど50年。今年も選抜大会の開幕が近づいているが、残念ながら県勢の姿はない。8年連続で一般選考漏れとなり、ワースト記録が続いている。ただ、生前の熱い思いは県高野連を中心に危機感を持って受け止められ、さまざまな打開策が練られている。若宮さんが待ち望んでいた“春”。天国で見られるのも、そう遠くないかもしれない。

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