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チャンスに感謝 松家卓弘−ドラフト会議

2004/11/18 09:37

横浜に9巡目に指名され、野球部員に担がれる東大・松家卓弘投手=東京・本郷の東京大学
横浜に9巡目に指名され、野球部員に担がれる東大・松家卓弘投手=東京・本郷の東京大学

 プロ野球のドラフト会議が17日、新規参入の楽天も参加して東京都内のホテルで行われ、甲子園を沸かせたダルビッシュ有投手(宮城・東北高)は日本ハムが1巡目で単独指名して交渉権を獲得した。自由獲得枠を使わなかった日本ハム以外の1巡目は、広島が佐藤剛士投手(秋田・秋田商高)、ダイエーは打者としても評価が高い江川智晃投手(三重・宇治山田商高)、西武は涌井秀章投手(神奈川・横浜高)を指名し、昨年に続いて競合による抽選はなかった。チーム力アップを図りたい楽天は自由枠の一場靖弘投手(明大)のほか、渡辺恒樹投手(NTT東日本)、地元東北福祉大の塩川達也内野手ら1年目から戦力として計算できそうな社会人、大学生5人を加えた。県関係では、東大史上5人目のプロとして注目を集める本格派右腕の松家卓弘投手(高松高出)が横浜から9巡目、鈴木義広投手(中部大=多工高出)は中日から5巡目に指名された。会議で指名された69選手の交渉権が確定し、ポジション別では投手38人、捕手9人、野手22人だった。このほか大学、社会人を対象にした自由枠で、野間口貴彦投手(シダックス)は巨人、田中浩康内野手(早大=尽誠高出)はヤクルトなど過去最多の13選手の入団が内定している。

 午後3時に会見場に現れてから40分後。横浜からの指名を携帯電話で受けた東大の松家卓弘投手(高松高出)は、いつものクールな表情を満面の笑みに変え、「野球を続けるチャンスを与えてくれたことに感謝します」と喜びを表現した。
 9巡目。長い待ち時間で考えていたことは「指名がなければ野球と決別するだけ。心の準備はできていた」。考えをしっかり持ち、貫こうとする姿勢は、高校3年で「通用しない」とドラフトの誘いを断った時と同じ。そして今、プロに挑戦するという選択を「正しいと思っている」と胸を張る。

 今後しばらくは、東大史上最速の右腕という学歴入りの肩書きが付いて回る。中学、高校時代にも同じような経験をしてきたが、「プロにいけば学歴は関係ない。早く横浜の松家と呼ばれるようになりたい」。自分の力で周囲をうなずかせようと気持ちを新たにし、「これまで多くの人に支えられてきた。感謝の気持ちを一軍で投げる姿に込めたい」と締めくくった。

 高校時代の恩師・秦高松高監督も「大学時代は故障が続き、一度も投げる姿を見られなかった。しっかり体をつくり、一軍のマウンドに上がる姿を見せてほしい」。最高の形での恩返しを心待ちにする。

 松家卓弘(まつか・たかひろ)投手 1982年生まれ。高松市出身。仏生山小4年から野球を始め、付属高松中時代はエースとして県大会優勝を経験。高松高では1年秋からマウンドを任され、2年秋には県大会準優勝、四国大会4強入りを果たした。プロからのドラフト打診を断り、東大に現役合格。故障続きで六大学通算成績は3勝17敗に終わったが、今秋、明大を2安打完封するなど潜在能力の高さを証明した。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。22歳。

 ドラフト会議 新人選手獲得のために開く会議。契約金高騰の抑制、戦力均等化を主目的として、65年に第1回が行われた。当初は選手に球団選択の自由がなかったが、93年から社会人、大学生の1、2位に限って逆指名が制度化され、01年からは社会人、大学の有力選手が球団を選べる「自由獲得枠」が導入された。過去最多の抽選は89年の野茂投手、90年の小池投手の8球団。指名は120人から自由獲得枠選手を除いた数に達するか、全球団が指名を放棄するまで続く。

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