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検証 カマタマーレ2017 崖っぷちのJ2残留(下)改善進まぬ練習環境 サポーターと結束必須

2017/12/07 09:33

ホーム最終戦後に掲げられた署名数を記した横断幕(上)と、土のグラウンドで練習をする選手ら(下)(写真はコラージュ)
ホーム最終戦後に掲げられた署名数を記した横断幕(上)と、土のグラウンドで練習をする選手ら(下)(写真はコラージュ)

 「57148人分の志はどこへ」―。11月19日に丸亀市金倉町のPikaraスタジアムで行われた名古屋との今季最終戦。試合終了後、カマタマーレサポーターが陣取る観客席には巨大な横断幕が掲げられた。

 数字が示すのは昨年、チーム後援会などが高松市に市東部運動公園の優先利用やクラブハウス建設の補助を求めるために集めた署名の数。署名は昨シーズン中にクラブから市に手渡されたが、結局、市の返答などについてクラブ側からサポーターらに説明されることはなかった。

■施設を転々
 不遇な練習環境はJ2昇格当初からの懸案事項。今年も選手たちは県内の施設を転々としながらシーズンを過ごした。

 時にはグラウンドの半面を使った練習しかできず、時には試合翌日の疲労回復を目的とした練習ができなかった。残留争いが佳境を迎えた最終盤で、土のグラウンドでの練習を余儀なくされたこともあった。

 こうした現状を知るサポーターらが、少しでも良い環境で練習し、少しでも上を目指して戦ってほしいとの思いを込めたのが、昨年の署名だった。それだけに30代の男性サポーターは「クラブの対応は誠意に欠けている。(環境整備が)できないならできないと言ってくれればいいが、現状すら分からない」と語気を強める。

 横断幕は、そうした人たちの怒りの抗議だったといえよう。

■観客数最少
 では、現実にクラブハウス建設などの環境整備は可能なのか。クラブ単独での整備は金銭的負担が大きいため、行政などの協力も必要。クラブ幹部が高松市に署名を提出した際、大西市長からは前向きな言葉は確かにあったが、当然、クラブの金銭的な負担も必要になる。ある幹部は「簡単ではない。しかし頑張らないといけない」と、自らに言い聞かせるように話した。

 クラブの財政難もまた、練習環境の問題と同様、J2昇格当初からの大きな課題。

 大きな収入源となるホーム観客数は毎年微増しているとはいえ、今季の平均は3805人。これはJ2の22チームで最下位。スポンサー収入などを合わせた全体収入も22チームの平均に届いていない。

■節目の覚悟
 練習環境の整備と財政基盤の強化の問題は、J2で戦う5年目の来季もチームにつきまとうのは必至だ。

 そうした中、選手は現状を受け入れた上で、プロとして勝つことに集中し、幹部は営業などに一層汗を流す必要がある。

 そしてもう一つ、忘れてはいけないことがサポーターとの結束。その存在なくしてチームは成り立たないからだ。

 あるクラブ幹部は、署名活動をめぐる抗議を重く受け止め、こう話した。「あまりにも説明責任を果たせていなかった。応援してくれる人たちの信頼を失わないよう努力していきたい」。地域密着のクラブとして苦境を乗り越えていく覚悟をにじませた。

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