発足14季目を迎える四国アイランドリーグplusの2018年シーズンが31日に開幕する。各チームが調整に励む中、8年ぶりの独立リーグ日本一を目指す香川オリーブガイナーズも1日からオープン戦が始まり、就任12季目の西田真二監督ら首脳陣がチームの戦力を見極めている。香川は今季、新たに8選手が加入。県出身選手や即戦力として期待できる大卒ルーキー、外国人選手ら多彩な顔ぶれが集まった。王座奪還の鍵を握る新戦力の横顔を紹介する。
ダイナミックな投球フォームから、勢いのある速球を投げ込む本格派右腕。NPB(日本野球機構)入りを夢見る20歳は「まずは一日でも早くチームに貢献できる投手になる」と力を込める。
高松市生まれ。小学低学年時に野球を始めた。高松中央高では2年生からエースとして活躍。卒業後県内の社会人チームに約1年半所属したが、「NPB入りへの可能性を広げたかった」と独立リーグ入りを決断した。
決して楽な道でないことは実感している。「誰もが、のし上がってやろうという気持ちを持っている」とチームメートのハングリー精神に心が騒ぐ。うまく投げようとすればするほど、経験したことのない緊張感にも襲われた。初マウンドとなった2日の同大とのオープン戦では、2番手で登場して3回途中5失点。ふがいなさを痛感した。
それでも、立ち止まっている暇はない。背番号は昨年7月に誕生した長女・心陽(みお)ちゃんにちなんで「30」を選んだ。「家族のためにも頑張っていきたい」。一歩ずつ、成長の階段を上がっていく覚悟だ。