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福岡、参戦見送り 来季は5球団/四国・九州IL

2009/10/31 10:11

四国・九州IL2009年の観客動員数と収支(見込額)
四国・九州IL2009年の観客動員数と収支(見込額)

 四国・九州アイランドリーグ(IL)の福岡レッドワーブラーズが、資金難のため来季(2010年)の参戦を見送ることが30日、明らかになった。参戦チームが減るのは初めてで、発足6年目を迎える来季は5チームでの公式戦となる。

 同リーグの鍵山誠CEOが高松市内で開いた会見で発表した。

 福岡は選手を抱えずに準加盟球団として活動を維持。1年間かけて組織体制を見直し、11年に再度、加盟を目指すという。所属する有力選手は同日、非公開で救済ドラフトが行われ、他の5球団に交渉権が与えられた。

 福岡は2008年から長崎セインツとともにILに参加。鍵山CEOによると、親会社の経営環境の悪化などで今年8月ごろから運営面で厳しさを増し、今月21日の臨時理事会で来季の参戦ができないことを正式に表明した。ただ、資金面が改善すれば存続の意向を持っていたため、準加盟球団制度を創設した。

 福岡以外に11年の参戦を予定している宮崎の球団も準加盟するほか、準備室開設段階の岡山、熊本の球団が来季以降の準加盟を目指すという。

 来季は1チーム年間、72〜80試合を想定。5チームのため、試合のない日はNPB(日本プロ野球組織)の2軍、関西・東海地区で来年4月に発足予定の「ジャパン・フューチャーリーグ」との交流戦に充てる考えも示した。

 また、運営会社を含む今年のリーグ全体の収支が見込額で2億2000万円の赤字と発表。鍵山CEOは「改善はできなかったが、各球団の経営努力で昨年並みに落ち着いた」と話した。観客動員数は前年比約1割減の18万7649人だった。

■解説=新たなビジネスモデルを
 「プロスポーツチームを取り巻く環境が最も厳しい1年だった」。ILの鍵山CEOは厳しい表情で会見を切り出した。リーグの経営基盤の安定を求め、九州に進出したのは2年前。当時は西日本16チーム構想も打ち出したが、福岡の不参加は球団経営がいかに難しいかを物語っている。

 今季の1試合平均の観客数は782人で、過去最低を記録。特に福岡は最も人口が多いにもかかわらず、489人しか集められなかった。

 福岡のオーナー兼社長の成松広隆氏(41)は「認知度が上がらず、県民球団として地域を巻き込めなかった」と説明。ソフトバンクのおひざ元ですみ分けが難しく、同県内にプロスポーツチームが多く、四国内のような行政支援もあまり受けられなかったよう。そこに支援する親会社の経営難が追い打ちを掛けた。

 発足5年で20人もの選手をプロ野球に輩出したIL。野球界での存在意義は年々、高まっている一方で、経営は深刻さを増している。他球団も例外でない。愛媛も資金難から県内20市町と民間企業が出資する県民球団として再出発する予定だ。

 他競技も含め、経営安定のための即効薬は見当たらない。ともあれ福岡にとっては今から1年が正念場。成松氏は「小口スポンサーを多く募り、たくさんの人に携わってもらいたい」と強く再起を誓う。たった2年で「無」になるのはもったいない。後に続く宮崎などのお手本になるように新たなビジネスモデルを確立してほしい。
(運動部・松井巧造)

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