四国・九州アイランドリーグの香川オリーブガイナーズで活躍し、リーグ初の米大リーグ入りを果たした松尾晃雅投手(27)が12日、現役引退を発表した。今季も所属するレッドソックスに保有権があったが、松尾は理由について、「昨年をNPB(日本プロ野球組織)挑戦の最後の年と決めていた」と古巣の香川を通じてコメントした。
愛知県出身の松尾は、最速150キロの速球などを武器に、リーグ発足1年目の05年から3年間、香川の主戦として活躍。07年には年間MVPにも輝き、昨春、レ軍とマイナー契約を結び、同傘下の1Aへ入団した。
米挑戦1年目の昨季は1Aで7勝5敗の成績を残し、9月に帰国。香川と一時契約して独立リーグ日本一を懸けたグランドチャンピオンシップなどで活躍する一方、NPBのドラフトを待ったが、指名されなかった。
引退後は香川県内に残り、一般企業に就職。松尾は「一からのスタートだが、野球で学んだ経験を生かし、頑張りたい」としている。