
【高知―香川】7回表1死満塁のピンチを迎え、マウンドの前川(中央)のもとに集まる香川の内野陣。左端は天野投手コーチ=高知球場
四国アイランドリーグplusは10日、高知市の高知球場などで2カードを行った。香川オリーブガイナーズは高知ファイティングドッグスに3―5で敗れ、今季初黒星。
香川は三回に中村が今季初本塁打を右翼に放つなど見せ場は多かったが、前日に続いて高知を攻めきれなかった。一回に国本の二塁打で先制、四球もあり2死満塁だったが、次打者が空振り三振。2―2で迎えた四回には1死一、二塁から甲斐が右前打を放ったもののエンドランの二走が本塁で刺殺、後続も三振に倒れて流れをつかめなかった。
先発の前川は二回に下位打線に3連続長短打を浴びて2失点。七回にも7、8番に連続安打を許し、2死満塁から2番村上に2点適時打を浴びた。
▽高知市営
香 川101000010―3
高 知02000021×―5
▽勝 山崎2試合2勝
▽S 山中3試合1S
▽敗 前川1試合1敗
▽本塁打 中村1号(1)(香)
▽二塁打 国本、今中、田中▽盗塁 中村、水口、村上▽失策 飯田、山崎▽与死球 前川(飯田)
▽試合時間 2時間39分
左腕が悔やむ7回の適時打
香川は昨季13勝1敗と抜群の安定感を誇る左腕エースの前川を先発に立てたが、まさかの敗戦。NPB(日本プロ野球組織)出身の32歳のベテランは投球内容には一定の手応えを感じており、「まだ始まったばかり」と前を向いた。
得点を許した二、七回には下位に打たれたが、「それはたまたま。なめていたわけではない」。左腕が唯一悔やんだのが、2点適時打を浴びた村上との対戦。七回2死満塁の場面で、2ボール2ストライクから決め球のフォークを投じたが、見送られてフルカウントに。6球目の甘い直球を痛打されてしまった。
「仕留めにいったフォークを見逃され、真ん中に投げるしかなかった」と前川。西田監督は「前川がいつも完璧な投球ができるわけではない。もっと打線が点を取ってあげないと」とエースをかばった。
▽JAバンク徳島
三 重014000000―5
徳 島50000270×―14
(三)清水、倉崎、本田、村上、糸川―野田、北園(徳)藤岡、河野、石田、岩崎、岩根―藤田、国信
▽本塁打 金城2号(1)(三)