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香川OG投打充実−四国ILチャンピオンシップ

2006/10/16 09:26

決勝打を放った八木(中央)を中心に喜びを爆発させる香川OGナイン=オリーブスタジアム
決勝打を放った八木(中央)を中心に喜びを爆発させる香川OGナイン=オリーブスタジアム

9回裏香川OG2死一、二塁、八木が左越えにサヨナラ打を放つ=オリーブスタジアム
9回裏香川OG2死一、二塁、八木が左越えにサヨナラ打を放つ=オリーブスタジアム

 15日、オリーブスタジアムで開かれた四国アイランドリーグのチャンピオンシップ第4戦は、2勝1敗で王手をかけていた香川オリーブガイナーズが3―2で高知ファイティングドッグスにサヨナラ勝ちを収め、初の年間王者に輝いた。

 前日の第3戦に続き、息詰まる接戦となった。香川OGは二回、一死二、三塁で八木が左犠飛。六回に1―2と勝ち越されたが、七回は二死から古谷の死球を足場に八木が中越えに適時二塁打、同点とした。九回は国本の中越え二塁打などでつかんだ二死一、二塁で八木が左翼手のグラブをかすめる適時打を放ち、試合を決めた。八木は3打点。チームの全打点をたたき出す活躍だった。

 先発松尾は五、六回に1点ずつを許したが、切れのある変化球で八回まで12奪三振の力投。九回は塚本が3人で抑えた。

 試合終了後、ナインはグラウンドをビクトリーラン。ファンの声援に応えた。

 ▽香川―高知4回戦(香川3勝1敗、18時16分、オリーブ、二、〇二三人)
高 知 000011000 ―2
香 川 010000101X―3
▽勝 塚本3試合1勝
▽敗 上里田3試合1勝1敗
▽本塁打 角中1号(1)(松尾)
▽三塁打 国本▽二塁打 八木、国本▽犠打 古谷、三輪▽犠飛 八木▽失策 三輪、八木、高梨、山本▽与死球 松尾(國信)、高梨(古谷)
▽審判 市川、原、福井、白井
▽試合時間 3時間0分

監督、選手らに感謝
 真鍋武紀知事の話
 香川OGの皆さん、優勝おめでとうございます。わたしも後半戦に球場へ足を運び、選手たちのファインプレーや本塁打を目の当たりにしました。スポーツの醍醐味を満喫するとともに、県民が応援できる地元チームがある喜びを強く感じることができました。監督、コーチ、選手の皆さまに感謝いたします。

チーム全体の頑張り
 石毛宏典四国ILコミッショナーの話
 白熱の好ゲームを制した香川OG、本当に優勝おめでとう。昨年の反省から長打力のある選手を補強した上に、チーム全体の頑張りを強く感じた。地元ファンの後押しで勢いづき、その目の前で優勝したことで恩返しになったと思う。

気持ちの弱さが出た
 高知FD・藤城和明監督の話
 互角の戦いだったが、最後は気持ちの弱さが出てしまった。一番大切な時にミスが出て、残念な試合になった。普段から緊迫した場面を想定して練習しないといけない。また一からやり直す。

松尾決意の力投
 香川OGの松尾は8回12奪三振と力投し、サヨナラ勝ちにつなげた。しかし優勝を喜ぶナインの中で、ひとり淡々としていた。

 松尾には「ことしプロに行けなかったら、アイランドリーグを辞める」と言う決意がある。高校3年で母子家庭となり、進学した大阪教育大では生活費すべてをアルバイトで稼ぎながら野球を続けた。住宅メーカーに就職が内定していたが「プロ入りして、母を楽にさせたい」と四国アイランドリーグを選んだ。

 昨年は阪神が関心を示したが、ことしはまだどこからも打診はない。「ドラフトには掛からないと思う。応援してくれた人のために投げました」と松尾。気持ちで務めた“最後のマウンド”だった。

苦しみ抜いてファンの前で歓喜 初制覇の香川OG
 「地元ファンとともに優勝を味わいたい」。ナイン、スタッフの強い執念が、同点で迎えた九回の攻撃に凝縮されていた。

 一死から国本が中越えに二塁打した後、主将の井吉は気負って三塁正面にゴロを転がした。だが、「何があるか分からない」と懸命に俊足をとばし、頭からスライディング。足を警戒した三塁手の送球は高く浮き、一塁手がジャンプした瞬間に井吉の手がベースに付いた。

 主将の気迫にナインは燃えた。続く代打東山は三振に倒れたが、二死一、二塁で打席に立ったのは、この日2打点の9番八木。「自分で決める」と1―2からの外角直球を振り切った。打球は左翼手正面のライナー。時間の関係で延長はなく、芦沢監督も「引き分けを覚悟した」というが、一塁から二塁へ向かっていた井吉は「空中で打球がぐっと伸びた」。

 ナインの気持ちが詰まった打球は野手のグラブをかすめ、左翼フェンスまで転がった。その間に二走の国本が悠々とホームイン。歓喜の時が思わぬ形で転がり込んだ。

 苦しみ抜いてつかんだ栄冠だった。2連勝で迎えた14日の第3戦。1、2戦で大暴れした堂上、森田、若林が計14打数2安打とブレーキとなった。この日も3人が放った安打はわずか1本。5番若林は「決めたいという思いが強かった。力が入っていた」。頼みの中軸の不振がチームに暗いムードをつくっていた。

 それを吹き飛ばしたのが、全打点をマークした八木。打のヒーローは「中軸がマークをされていたので、下位でチャンスをつくって回すしかないと思っていた」と笑顔で振り返った。ナインを代弁した井吉は「投打が一つになった勝利。最高」。この1年間を振り返り、勝利の余韻に浸った。

 スタンドから祝福の言葉を送ってくれたファンに対し、最高の笑顔でこたえるナイン。芦沢監督は「涙を流して喜んでくれる人もいた。うれしかった」。緊迫した戦いを勝ち抜いた安ど感も重なり、ナインと一緒に会心の笑顔を観客に向けた。

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