
【高松―京都】第1クオーター、高松の薮内がゴールを狙う=京都市のハンナリーズアリーナ
TKbjリーグの高松ファイブアローズは4日、京都市のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズとプレーオフ(PO)1回戦の第2戦を戦い、63―93で2試合続けての大敗。カンファレンス準決勝進出を逃した。
高松は前半、攻守に善戦して京都を追い掛けて25―36。しかし、第3クオーターはリバウンドで競り負ける場面が目立ち、シュートの精度も低調で21点のリードを許した。最終クオーターはさらに失速。開始から4分以上攻撃が停滞する間に最大39点差まで突き放されて万事休した。
【西カンファレンス】
▽1回戦第2戦(京都2勝)
京 都 93(17―11)63 高 松
(リーグ1位)(19―14)(リーグ8位)
(25―15)
(32―23)
(京都は西カンファレンス準決勝進出)
力がなかった
高松・前田顕蔵ヘッドコーチの話 2戦とも完敗だった。POに出場できたが、ここから上を目指す力がなかった。ファンの方からたくさん応援を頂き、選手も最後まで戦った。感謝している。
京都に再び大差 米沢主将 「ボールへの執着心弱かった」
2戦続けての一方的な展開となった敗戦で、高松の今シーズンの戦いは幕を閉じた。前田ヘッドコーチ(HC)は「自分の責任」と、厳しい結果を一人背負い込んだ。
第1戦の反省から、前半は攻守の切り替えを早くして相手の速攻を阻止。先行する京都を何とか追い掛けた。
歯車が狂ったのは第3クオーター。リバウンドを相手に取られ、セカンドシュートを次々と沈められた。一度、傾いた流れを引き戻すことはできず、最終クオーターは立ち上がりから内外角を崩されて一気に突き放された。
高松は第3クオーター終了時点で3点シュートが一本も入らず、攻撃の精度も低かった。主将の米沢は「誰が悪いではない。チーム全体でボールに対する執着心が弱かった」と唇をかんだ。
今季目標だったPO出場はかなえたが、悲願の舞台では非情な結果が待っていた。米沢や第2戦でチーム最多の16点を挙げた鈴木はともに「力の差」と、現状を嘆くしかなかった。
来年は、この舞台での勝利が目標となる。前田HCは「しっかりとしたプレースタイルを持つことが大事。チームでバスケットをできるか」と語気を強める。悔しさをチームの財産にして、来季につなげることを誓った。