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大人は子どものロールモデルに

2019/02/28 10:01:12
 早いもので新しい年を迎えて2カ月がたとうとしている。わが家は年越しうどんを食べて新しい年を迎え、その後、初詣に出かけるのが恒例だ。まず氏神さまに参拝し、続いて東かがわ市中筋の四国八十八カ所総奥の院・與田寺を参拝する。

 今年は娘夫婦と孫たちと一緒に出掛けた。私は小さな孫の手を引いて與田寺の境内に入った。参拝を待っている多くの人がいてつく寒さの中長い列をつくり、少しずつ前へ進みながら順番を待っていた。

 孫と一緒に鐘を突き、水掛観音にも参拝。一緒に一年の運勢を祈りながらおみくじを引いた。周りを見回すと、多くの人が家族や友達らとおみくじを引いて、楽しそうにお互いのおみくじの運勢について談笑していた。

 突然、孫が「絹ちゃん、ちょっと待って」と言って走り出した。何をするのか聞く間もなく孫の行先に目をやると、おみくじを包んでいるセロファンが捨てられているのを見つけ、いくつも拾って大きな網のごみ箱に捨てていた。私の方に帰ってきて「この金の大黒さんは、どうしたらいい」と尋ねてきた。「お母さんと相談したらいいよ」と伝えると、娘と孫がお地蔵さんの前に進み、静かに手を合わせた。そして何事もなかったかのように「絹ちゃん、待ってもらってごめんなさい」といって手を差し出してきた。

 私は、心ない大人が落としていたごみを見つけ、境内をきれいにしようと行動に起こし、それをあたりまえと思っている孫の姿にうれしさで胸が熱くなった。日頃、長女夫婦や孫の世話をしてくれている娘の夫のお父さん、お母さんの温かい姿を思い浮かべ、感謝の気持ちでいっぱいになった。思いがけない孫の行動に、今年の門出が輝いているように思えた。

 教育は、人の人生を変え社会を変えていく。大人は常に学習し、子どもたちのロールモデルとならなければいけないと感じた。私自身、オリーブ通信員として地域の記事を掘り起し、これからも社会に貢献したいと決意を新たにした。(永峰 絹江)
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