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「あるキノコ」より

2019/01/25 18:37:08
「あるキノコ」より
遭遇4カ月後、体長10a以上から0.2aに縮んだ「あるキノコ」
 「あるキノコ」の私は昨年の9月20日ごろ、まんのう町七箇の山道で1人の散歩者・Kさんに見つけられた。初めは「白いビンの蓋(ふた)かな?」なんて思われたようだったが、数日後には「キノコだ!」と認められてうれしかった。

 それからの私はぐんぐんと生長。9月下旬には総丈10a以上、丸くて十数個のイボイボのある直径5aあまりの傘、長さ7〜8八aもある太い柄の立派なキノコになった。以降、よく写真を撮ってもらったものだ。

 Kさんは、私の名前を知ろうと図鑑やインターネットなどを調べたが分からず、キノコアドバイザーの池田芳孝さんに助言を依頼。散歩の道すがら私の生長の様子を継続観察し、池田さんと電話や写真メールで連絡を取り合ってくれた。

 池田さんは「第一印象からはオオオニテングタケかも…。だが生長過程をよく観察して判断することが大切だ」とアドバイス。10月中旬の私の様子から、「傘のイボイボや開き具合からオニテングタケに近いのでは…」と判断された。

 Kさんは「とにかくイボイボに特徴のあるキノコだ」と思ったようだ。池田さんの「イボイボを詳しく調べた学術的記録がないのが残念…」という言葉を重視。とりあえず私はオニテングタケに近い「あるキノコ」と命名された。

 晴天の日、小雨の日、私はまるでキノコのファッションモデルのように幾枚も幾枚もの写真に収められた。だが、まだ正しい名前が分かっていないことだけは残念だ。

 1月24日現在(キノコと認められた4カ月後)、根元から抜け落ちた私の体長は総丈2a2_。うち傘丈が8_で、径1_の細い柄の長さは1a4_になった。特徴的なイボの跡は穴が開いた黒いのや開く前の白っぽいのがくっきりと見える。長さ5aのマッチ棒と比べてほしい(写真)。

 Kさんは「視界から消えるまで見続ける」と言うが、私はこれからが不安だ。昨日も木の葉や雨後の土で見えなくなっていた私を必死で探していたKさん。やっと見つけてくれた時は2人(!)とも胸をなで下したものだ。

 だが近い将来、私の姿がKさんの「視界から消え」たとしてもこの4カ月間、数々の思い出は私たちの頭から離れないだろう。ひょっとして「友情」なのかな?(香川 佳子)
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