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絶滅危惧種クマガイソウ開花

2017/05/09 10:29:10
絶滅危惧種クマガイソウ開花
開花した絶滅危惧種に指定されているクマガイソウ
 4月下旬、わが家の庭の片隅で珍しいクマガイソウ(熊谷草)が開花した。しかも5輪。何年か前、まんのう町塩入の知人が徳島県の知人からもらったもので、それをまた譲り受けたものだ。

 クマガイソウはラン科アツモリソウ属の多年草で、北海道南部から九州にかけて分布。山地の樹林下に生育し、地下茎が横にはって増えるため、昔は群生地も多かったという。

 現在では生育地での自然遷移、森林開発や盗掘などでほとんど見られなくなっているとか。環境省カテゴリーでは絶滅危惧U類、同香川県T類(2004年、県発行のレッドデータブック)に指定されている。

 山から里へ持ち下りて栽培しようとしても難しく、いったん山に近い所へおろして育て、定着したら再びもう少し下への移植栽培を繰り返して生育可能となるほど貴重な花の一つと聞いた。

 花は大きな扇形の葉の間から伸びた茎の先に咲く。5枚ある花びらの1枚だけが他よりも大きく膨らみ、口の狭まった約10aの白い袋のような唇弁(しんべん・くちびるのような花びら)になる。唇弁には紫褐色の模様が付いている。この唇弁が、源平合戦の武士熊谷直実(くまがいなおざね)が背中に背負った母衣(ほろ・流れ矢を背後から受けた時の防具となる袋)に似ていることからのネーミングといわれている。

 わが家では、絶滅危惧種クマガイソウが毎年珍しい花を披露してくれることを願っている。(香川 佳子)
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