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子どもは大人の先生だ

2015/11/03 17:30:29
 子どもの目というのは、経験や盲信で凝り固まった大人の感覚の盲点をつくというか、予想もしていなかった指摘で大人を驚かせてくれることがある。

 先日、四国新聞の読者相談室にこんな手紙が届いた。「お天気情報の暦の欄で、月の出入りの時間が『−』となっている日があるのはなぜ?」

 投書を受けて過去の新聞を繰ってみると確かにそんな日がある。最近では先月、10月22日の月の入り(沈む)時間が「−」だった。

 これまでそんな表記になることをまったく知らなかったし、そういえばこの項目に注目して読んだ記憶もない。返答に困って、「暦のプロ」国立天文台(東京)に取材すると、月の出る時間や入り時間は、少しずつ遅くなっていくと教えてくれた。

 例えば月の入り時間は、10月19日に午後10時1分、20日は午後10時58分、21日は午後11時58分となる。翌22日はといえば、22日中には月が沈まず、日をまたいで23日の午前1時となるため、22日の月の入り時間は「−」となるということのようだ。思わず「なるほど」とうなってしまった。

 この指摘を送ってくれたのは、6歳の少年。手紙いっぱいに大きな文字で、「まいにちしんぶんのつきのこよみをみています」とつづってくれた。好きこそものの上手なれ、というが、「発見」というのはしっかりと事象を見つめた上で、さまざまなことに疑問を持つことから生まれるのだろう。それは今回の少年の「発見」も、ノーベル賞を受賞するような世紀の「発見」も同じではないだろうか。

 いかに先入観で、「不思議」も「当たり前」と思ってきたことかと、わが身を反省した。いくつになっても、子どもたちに教わることは多いようだ。

 国立天文台によると、次に月の入り時間が「−」となるのは11月20日、月の出はあす4日だそうだ。朝刊が届けば暦の欄を開いて、まっさらな目でものごとを見つめなおすきっかけにしたい、この6歳の少年のように。

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