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山道で泳ぐアメンボ

2016/06/10 10:00:18
山道で泳ぐアメンボ
狭い水路でも悠然と泳ぐアメンボ
 まんのう町七箇の県満濃池森林公園散策道に、道の山側に沿って掘られた土の排水路がある。幅と深さが二十数aと10aほどの狭くて浅い水路だ。

 6月の初め、強い降雨のためこの水路のところどころに小さな水たまりができ、その中で幾匹かのアメンボが泳いでいた。水深は深い所でも2、3aほどしかなく、「山道で泳ぐアメンボ」に驚かされた。

 ここで見たアメンボは体長約1.5a。体の前方には短い前脚が2本、中ほどには長い中脚と少し短い後脚がそれぞれ2本ずつ見られ、狭いところなのに、ツイ、ツイと泳ぐ姿になぜか心をひかれた。

 側には、白い落花が浮き、前脚の先には、透き通った水玉がゆらゆらと揺れていた。水底には、落ち葉とともに若葉の淡い黄緑色の影が写って幻想的な光景に思えた。

 翌日、翌々日と、水たまりの数も水量も減り、アメンボの数も少なくなっていった。やがて水路が乾燥するにつれ、彼らの住みかはなくなってしまうだろう。

 そう思っていた時、水がなくなり、湿った地面だけの上にいた1匹がピョン、ピョンと飛びながら山の斜面に飛び付き、山に登ろうとしていた。水のない山にだ。アメンボって、水陸両生?

 調べてみると、「…アメンボは前脚と後脚の4本で体を支え、中脚で水面を蹴り、滑るように移動する。蹴り方によっては素早いジャンプもできる。…跳んで移動ができるので他の水域から独立した水たまりにも姿を現す…」そうだ。

 ちょうど同園を巡回中の高橋秀文園長が、「庭造りで堀った泉水にいつの間にかアメンボが泳いでいる」と、話してくれた。園長の話も含め、「ここの水がなくなっても、ミイラのようにはならないんだ。ちゃんと水を求めて跳んで行ける!」ことも分かった。私を安心させてくれる材料となった。

 それにしても、山道で泳ぐアメンボ。水たまりを察知して、どこからはるばる来たんだろうな。(香川 佳子)
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