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春の風物詩・ツクシ

2016/04/06 17:56:28
春の風物詩・ツクシ
春になり、一斉に空に向かって伸びるツクシ
 春の装い一色となり、躍動の季節を迎えた讃岐路。観音寺市大野原町の田園地帯では3月に入り、土手や田畑のあぜ道など、足元にツクシが頭を並べ始めた。土に同化したツクシのじゅうたんで、競い合い、背伸びをしている光景が見られる。

 ツクシはシダ類トクサ科「スギナ」の胞子茎で、「付く子」とも書く。はかまの部分で茎を継いでいるように見えることから「継く子」となった説、「つくしんぼ、つくしんぼう」(土筆ん坊)、「ほーしこ」=「ほうし(胞子)+こ(親しみの接尾語)」(伊予弁、香川、徳島西部)とも呼ばれる。

 土から出てきた胞子茎は、伸びる前は先端まで「はかま」に覆われており、その形状が「筆」に似ていることから、「土筆」という字を当てられるようになったものと考えられている。

 地元の漆川峰子さん(82)は、今年もほうしこを採りながら「つぼみをいためたものが好き。ほうしこが開いたらだいぶ味が違う。はかまを取るのが面倒くさいけれど…」と話す。茶道クラブ会員が毎年、ツクシで干菓子を作り、もてなしてくれるそうで、口に入れた時、胞子独特の青い苦みと香りを伴ううま味を楽しんでいるという。

 伊吹島の久保カズ子さん(86)は、「島にはツクシもワラビも、ホタルも見たことないよ。楽しそうやな、かわいいなあ」と絶賛した。

 「つくし誰の子、スギナの子」と歌いながら、ツクシ採りをした67歳の女性は、子供のころを思い出すとか。

 雲辺寺 借景にして ほ〜しこ摘む
 ほ〜しこの おのもおのもの 自在なり
 群生の どの土筆にも ひかりあり(「雅舟・作」)

 童心に帰りつくし採り、はかま採り。味覚も子供たちに伝えたい春の風物詩だろう。

 (窪田 利栄)
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