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ひと言の重み

2015/11/05 19:07:54
ひと言の重み
まるで「白いじゅうたんを敷き詰めた」ような船の航跡
 「下手の横好き」という言葉があるが、上手でもなく好きでもなかったことが、ある時からなぜか「好き」になることがあるようだ。何かのきっかけがあり、それを機にそれまで好きだとは思っていなかったことが上手、下手に関わらず、何となく「好き」になるのだ。「ひと言の重み」とでもいうべきだろうか。
 
 私的なことだが高校時代の夏休み、宿題の一つに自由題の作文が出された。提出した作文にひと言、「いいね!」という言葉が添えられて戻ってきた。

 船に乗っていた時、真っ白い水しぶきが後ろへ後ろへと広がって行く様子を見て、「まるで白いじゅうたんを敷きつめて…」のような一文を書いていたと思う。その横に線が引かれ、先ほどのひと言が添えられていたのだ。

 ペンの向くまま、何気なく書いていたのだが…。先生の口上手だったのかもしれないが、それでもなぜかうれしかったのを覚えている。以来、意思の伝達が苦手な私は、話すよりも書くことの方が何となく好きになっていった。書いた文字は消せるが、口から出た言葉は再び元へは戻せない。

 小さな言葉でも、それを機に何かが好きになったり嫌いになったりすることがある。対大人、対子どもを問わず、「ひと言の重み」を大切にしなければならないと思う。(香川 佳子)
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