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宮中でも愛されたコウヤボウキ

2015/10/28 17:07:46
宮中でも愛されたコウヤボウキ
山野草の中でも特に美しい花をつけるコウヤボウキ
 まんのう町七箇の満濃池森林公園散策道で、美しいコウヤボウキ(高野箒)の花が咲き始めた。

 コウヤボウキは、キク科・コウヤボウキ属の落葉小低木で、関東から九州までの日当りのよい、よく乾燥した林内で見られるとか。花は、直径約1.5aの淡い紅色(白色も)で、十数個集まった筒状の頭上花。細長い花びらはくるくると巻き、山野草の中でも特に美しい花の一つと言われている。

 60〜100aほどの茎は、細いが木質化して硬い。根元から多くの枝を出して集団を作るので、それを束ねると箒(ほうき)が作れるそうだ。昔、高野山では竹や果実などの栽培が禁止されていたので、この低木を使って箒に利用したという。それがコウヤボウキ(高野箒)命名の由来と言われている。

 コウヤボウキは高野山だけでなく、玉箒(たまぼうき・たまばはき)として宮中でも折々の行事や正月飾りなどに使われていたようだ。758(天平宝字2)年正月3日に、宮中で群臣らとともにこの玉箒を賜った大伴家持が詠んだ歌が万葉集に載っている。

 “初春の 初子の今日の玉箒 手に執るからにゆらぐ玉の緒”

 その時の玉箒が、今も正倉院に保存されているとか。

 ここ、満濃池森林公園にもある由緒あるコウヤボウキ、日本古来の美しい花を大切に見守りたいものだ。(香川 佳子)
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