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「健康」の幸せ

2014/11/28 11:02:17
「健康」の幸せ
 昨秋、第3と第4腰椎が細菌に侵されて化膿、ぐらつき始め、激しい痛みで歩行困難となった。病名は化膿性脊椎炎。細菌が血行を介して脊椎を化膿させる病気という。

 即入院、細菌を撃退し腰椎の化膿を阻止するため、抗生物質の点滴を1日4本ずつ22日間、同2本を1週間、訳あって右腕には出来ず、左腕だけに計102本打った。もちろん、他の注射や点滴もあった。

 点滴の針を差す場所探しに苦労する看護師さんの姿と「今度は針がうまく血管に入るだろうか、もし入っても液が終わるまで続くだろうか?」という私の不安とが今でも忘れられない。

 点滴を打ちながら細菌を殺し、第2から5までの4個の腰椎の両横に金属を渡し、そこから8カ所、8本のビスで腰椎を固定。ぐらつきをなくして痛みを除き、普通の歩行が出来るための手術を受けた。

 手術の後、しばらくはベットの上ばかり。上を向いての「安静」だった。病室から見える讃岐富士を眺めたり、これからの自分の生活を想像したりしながら術前の生活に戻る日を夢見ていた。

 術後数日たち、初めて座って食事をとるように言われたがうまくは体が起こせない。寝たままのリハビリも始まったが、なかなか思い通りに取り組むことは難しかった。

 普通に動きたい! 普通に歩きたい! それまでは当たり前のこととして何とも思わなかった「普通であること、健康であること」がいかに幸せかを痛感した。

 細菌の数値がやっと許容範囲になり、歩く練習が始まった。歩行器を使って歩く訓練だ。リハビリの先生に教わり、「無理はしないように」と言われながら頑張った。

 周りの医師、看護師などもみな親切に励ましてくれ、次第に回復。あの讃岐富士も心なしか明るい気持ちで見られるようになり、1カ月あまりで退院となった。

 以降約1年、まだ「普通」ではない。「早く元通りに歩きたい!」と、冬は暖かく夏は涼しい人里離れた森林公園の山道を中心に、杖に頼りながら歩行力アップに努めている。

 道中、いろいろな自然物に触れたり、心打たれるシーンとの出合いにも恵まれながら「健康」の幸せに向かっている。(香川 佳子)
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