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ふるさとの散歩道

2014/10/31 17:47:12
ふるさとの散歩道
 高松市仏生山町は、わたしの生まれ育った町。「仏(ほとけ)生まるる山といい、心、百相(もまい)の村という」。6年間通った仏生山小学校の校歌の1節だ。

 当時の小学校は、お成り街道を突き当たったところの石段を上がったところにあった。ちきり神社がすぐ近くにあり、放課後のひとときを過ごすにはとても良い立地だった。現在の小学校は法然寺のすぐそばで、どちらにしてもありがたい環境には違いない。

 先日、その法然寺を訪れた。新しく建立された五重塔を見るために。とはいえ、完成からすでに3年たっていたが…。

 小学生の頃、よく写生をした山門の仁王様は、相変わらずのお顔で迎えてくれる。その傍らで新しい五重塔が秋空に映え、金色に輝いていた。

 そこから少し足を伸ばして、古い石段を上っていく。小高い山の頂上には松平家の墓所がある。古びた石段は、不規則な形が少しスリリング。

 わたしが初めてこの場所に来たのは、小学校低学年の頃だったと記憶しているが、登りきって広く開けた山頂で、丸い形をした大きな墓石が整然と並んでいる様子に、何とも言えない荘厳な気分になったのを覚えている。それから眼下に広がる街並みの景色。そこは確かに「特別な場所」だった。

 今回は扉が閉ざされていて墓所へは立ち入ることができなかった。「昔見た景色とどう変わったか見てみたかったなぁ」と、少し後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ、石段を下った。
(和泉 加奈江)
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