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季節の花であふれるJR引田駅

2014/09/02 13:39:38
季節の花であふれるJR引田駅
 東かがわ市のJR引田駅は今、季節の花々であふれ地域の活気を取り戻している。この花いっぱい活動は、現在駅の管理(営業指導係)をしている東かがわ市引田の渡邊久晃さん(57)が、地域の活性化を図りたいと始めた活動だ。

 引田では井筒屋敷を中心に、ひなまつりの伝統行事を地域上げて取り組んでいる。渡邊さんが、昨年12月に同駅に着任した時、ひなまつりに備えて、2月にはひなまつり実行委員会が、椿の花を引田駅や市庁舎などに飾り、まつりを盛り上げている活動に着目した。

 もう一つの思いは、JRで車掌を務めていた勤務29年目、突然重い病気に次々と襲われ、2年間で4回にわたって手術を受けたこと。その病気が渡邊さんの人生観を180度変えるきっかけとなったそうだ。

 今、駅構内には、ベゴニア、サフィニア、日日草、ジニア、ニューギニアインパチェンス、サンパチェンスなど、赤、黄、ピンク色とりどりの100鉢以上の花が渡邊さんの丹精込めた世話で、甘い香りを漂わせている。

 もちろん費用はすべて渡邊さんの自費でまかなっている。朝は、出勤時刻の1時間以上前の午前5時30分には駅に。花の水やり、刈り込み、次の花を咲かせるために花がらを朝晩に取り、アブラムシなどの虫の予防や液肥やりなど花に心から愛情を注いでいる。

 さらに渡邊さんの妻・珠代さん(51)は、駅のトイレや待合室2カ所ずつ花瓶を用意し、花を生け続けている。また待合室にコーナーを設け、季節にあわせて、春はひな飾り、5月はこいのぼり、夏は貝殻、浮き、秋は栗の殻、野菜ものなどをアレンジするほか、フラワーアレンジなど乗降客がホッと一息つく空間づくりに趣向を凝らしている。

 珠代さんは、この夏の厳しい暑さの中でも、毎日足を運び、花瓶の水替えなど花の世話を続けている。珠代さんの「久晃さんと心を一つにして地域を支えて生きたい」という気持ちと、「夫の病気を支えていきたい」という二つの気持ちがこの温かい活動を支えている。

 久晃さんは「この花いっぱい活動は、乗降客だけでなく、近所の人が散歩の途中に立ち寄ったりしており、『私も花を育てたい』『頑張っているね』などの言葉が何より励みとなっている。これからも、地域の人と一緒になってオール引田で地域の活気を取り戻したい」と目を輝かせている。

 同構内のカフェ・ド・カンパーニュの田井勝久店長(65)は「個人の思いでこんなに花いっぱいの駅にしているのは、日本中でも珍しいのではないか。お客さんが本当に喜んでおられ、立ち止まってよく見ている。駅の雰囲気も本当によくなり、渡邊さんの温かい思いが伝わってきます」と、渡邊さんの陰のご苦労への感謝の気持ちであふれていた。(永峰 絹江)
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