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「思ひ草」ひっそりと

2013/09/17 15:16:16
「思ひ草」ひっそりと
 まんのう町佐文の竹森紀子さん方で、ハマウツボ科の一年草、ナンバンギセル(南蛮煙管)、別名「思ひ草」がひっそりと咲き始めた。

 昔、南蛮(なんばん)人と呼ばれていたポルトガルやスペインの船員たちがくわえていた、マドロスパイプに似た花の姿からの名前と言う。

 また、思ひ草と呼ぶのは、生育に必要な葉緑素を全草にもたず、カヤやススキ、ミョウガなどの根元に寄生、それをもらって育つこと。頭を垂れて咲く姿などから付いた名前と言われている。

 この花が欲しかった竹森さんは2年ほど前、知人からもらった胞子を幾鉢かのカヤの根元に散布。特にこの鉢には、根元をかき分けてたくさんまいていたとか。
 だが、2年たっても発芽せず、あきらめかけていた9月初め、勢いがなくなり、「枯れるんやろか?」と思うようになったカヤの根元に、ついに小さな花芽を発見した。

 約1メートルで先がよじれ、カサカサになったカヤの根元周りに、50本ほどの花茎が伸びていた。大きいのは約20センチ、しかも10花ほどは、すでに薄紫色で上品な筒状の花を下向きに咲かせており、竹森さん一家を大いに喜ばせた。

 「道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ」(作者未詳)。一首だけだが、万葉集にも見られ、昔の歌人らはこれを本歌に、種々の「思ひ草」を詠んだと言う。「新古今集」「新勅撰集」などにも載せられているとか。

 花言葉は「物思い」。日本を含むアジア東部、アジア南部の温帯から熱帯にかけて生育。9月22日の誕生花にもなっている。(香川 佳子)
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