天気予報を見る
 
新聞購読申込
TOP > おりーぶ通信 > 記事詳細

おりーぶ通信

エリア

コーナー

過去のニュース

瀬戸芸で30数年ぶりの再会?!

2013/08/26 10:28:23
瀬戸芸で30数年ぶりの再会?!
 高松からフェリーに乗って宇野に着いた。

 今年の瀬戸内国際芸術祭は行く予定がなかったのだが、その出展者の中に「デイヴィッド・シルヴィアン」の名を見つけたからには、行かないわけにはいかない。

 デイヴィッドは、20歳の頃のわたしにとって、ビートルズやローリングストーンズに並ぶロックスターだった。彼は「JAPAN」というイギリスのバンドのボーカルで、今でいうビジュアル系の元祖ともいえる存在。

 レコードが出れば、即買って聴き、音楽雑誌の発売日には本屋へ走り、コンサートで来日すれば必ず観に行く。JAPAN一色の生活が数年続いたが、人間というものは変化する生き物。JAPANの音楽は段々と難解になっていき、わたしから遠ざかっていった。

 それでも、何かのタイミングでJAPANやデイヴィッドの名前を目や耳にすると、心が騒ぐ。今回もまさにそうだった。こんな身近なところで彼のものに接することができるとは、冥途の土産…いや、わたしにとってそのくらい貴重で希少価値がある。

 宇野港近くの古い空き店舗の2階に、彼の撮った写真が展示されていた。「abandon/hope」。

 無機質な中に、ふと温かさを感じるような、クールさと穏やかさを併せ持つような世界がそこにあった。作者紹介のプロフィール写真は、それなりの年月を感じさせるものだったが、その作品には紛れもなく30数年前のデイヴィッドの心があった。体中が熱くなったのは、冷房が効いていなかったからだけではない、とわたしは思う。

 帰りのフェリーで、1枚の写真を撮ってみた。「なんとなくデイヴィッド風?」。影響を受けやすい性格は何十年たっても変わらないようだ。(和泉 加奈江)
▲このページのトップに戻る
購読のお申込みは0120-084-459

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.