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法隆寺からなぜ扇子?

2013/05/31 10:19:08
法隆寺からなぜ扇子?
 奈良県の法隆寺は、平成5年に木造の文化遺産として初めてユネスコの世界文化遺産に登録された。その法隆寺より平成8年から毎年、宇多津町へ扇子が送られてくる。

 「あの法隆寺から扇子。なぜ?」と、気づき、調べてみると…。「法隆寺資材帳」に讃岐国には、荘園が13カ所あり、そのうち鵜足(うたり)郡には2カ所あったことが分かった。
 
 そこで、昨年12月、宇多津町文化財保護協会員は、法隆寺へ研修に出かけ、古谷執事長から法隆寺とのかかわりについて話を聞いた。

 法隆寺としても世界文化遺産登録を機に、3年後の平成8年、法隆寺フォーラム、太子道サミットなどを開催して研究したという。

 その経過の中で、木造建築が今日まで1400年も維持されてきたのは、300年ごとの大修理とその間に行われてきた屋根替えを中心とする細かい修理を、コンスタントに行ってきたことに尽きることが分かったそうだ。

 その費用は、資材帳に記されている多くの荘園や庄倉からの援助であったことが分かった。そこで、「長年のお礼の意味を込めて、関係のあった地へ扇子を送り続けている」との説明があった。

 「宇多津町には荘園はなかったけど、物品の積み出しの港として、津の郷の港を利用させてもらっていたのです」と聞き、参加者一同が納得。1400年もさかのぼっての法隆寺の温かい心と当時の津の郷の港に思いをめぐらせて、歴史の重みを感じとっていた。

 そして、今年の4月、谷川俊博宇多津町長をはじめ有志が、再度法隆寺を訪問。17年間のお礼と非礼をおわびするとともに今後とも変わらぬ交流をお願いした。(宮下 恵子)
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