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ジャンボ!アフリカ!

2013/05/29 10:19:48
ジャンボ!アフリカ!
 三豊市仁尾町にあるサンリゾート仁尾でこのほど、「ジャンボ!アフリカ!」〜ケニア・ナイロビのキベラスラムに生きる5人と彼らの日本の仲間たちによるアフリカトーク&ライブ〜が開催され150人が来場した。

 この企画は、三野町在住の森さくらさんが以前ケニアで仕事をしていた時の同僚早川千晶さんと1999年から企画。今年も全国すべての県を訪れる予定で5月8日に来日し、香川では仁尾町にあるサンリゾート仁尾のオープンな空間で一日楽しめるワークショップがあり、三豊市国際交流協会による韓国・中国・インド・メキシカン・ハワイアンなどの屋台も出店した。

 まずはアフリカントーク&ライブ。

 リリアン・ワラガさんは1970年生まれで、18人兄弟姉妹の長女。2児の母。末の弟が5歳の時、キベラスラムで両親を相次いで失い、その後親代わりとなり弟妹を育てた。

 1999年、キベラスラムの長屋の一室に、20人の孤児を集め、マゴソスクールをはじめ数多くの孤児、家庭が崩壊した子どもたち、子どもを抱えた未亡人などを助けている。

 現在全校500人のお母さん的存在。今回の来日で「日本はどこに行ってもきれい。道路、橋、トンネル、特にトイレが清潔」なことには驚いた。「学校のクラスルームが広くて生徒が少ない、キベラは100人くらいがギュウギュウ詰めで授業を受けている。肌の色は違ってもみんな一緒にハッピーになって暮らせたらいいと思います」と話していた。

 ドリス・アウィノさんは19歳、西ケニアセメ生まれ。7人兄弟の4番目で、5歳のころに両親が離婚。その後母方の親戚や父方の親戚を転々とさせられ、小学校低学年から弟妹とともに木を切り、砂に埋めて乾燥させ、薪にして売り、家計を助けてきた。

 小学6年の時、「学校に行かせてあげる」と言われキベラスラムに来たが、待っていたのは子守りの仕事だった。マゴソスクールに助けられ、高校卒業後マゴソファミリーの病気を抱えた子どもたちの母親役を務めている。

 サブロン・オオコさんは19歳で、西ケニアカムラック生まれ。6人兄弟の4番目。とても貧しい家庭に生まれ、幼いころは母とともに村人に食料を乞うて暮らしていたが、両親が相次いで死亡。エイズだと言われ村八分にされ、兄弟姉妹はバラバラになり、親戚の家に連れて行かれて暴力を受け、森に逃げ、木や草を食べて暮らしていた。

 ある時、歌声が聞こえてくる方向に行くと讃美歌を歌っていた。動物のようになっていた姿を見て、村人は逃げるが、牧師は助けてくれ、マゴソンスクールに来た。現在はマゴソン幼稚園の助手とアートクラブ会長として活躍中。

 午前の部は終了して屋台での飲食・ワークショップ、地元ミュージシャンのミニライブがあり、午後の部では、アフリカントーク&ライブが続いた。

 へゼカヤ・オギラさんは27歳で、キベラスラム在住。5人兄弟姉妹の次男。8歳の時に母が死亡、学校に行きたいという夢をあきらめずに弟を背負って物乞いをしながら近所の子どもにノートを借りて勉強を続けた。

 キベラの教会で出あったリリアンの協力で奨学金を得て、2004年高校を卒業してマゴソンスクールの正式な教師となり、2008年に教頭に就任。マゴソンスクールの音楽チームを毎年、ケニア全国小学生音楽大会で入賞に導いている。

 コリンズ・オドンゴさんは、18歳のキベラスラム生まれ。マゴソンOBOGクラブ会長。8人兄弟姉妹(そのうち3人は孤児)の2番目。幼少のときから母の病気、父の失業など苦労は絶えなかったが、マゴソンスクールから高校に進学した第1期生。高校2年のとき病気になり、1年留年。「幸せをつかみたいなら、つらい過去は流していって、今を一生懸命生きればいい。今をどう生きるかによって、未来の状況を変えることができるんだ」(オドゴン談)。

 また早川さんは「キベラスラムから来た仲間に、アフリカのスラム街でこんな状況の中で頑張って生きた人がいる。状況は日本とケニアは違うけど、どこで生きていても悲しみ、苦しみの中には、喜びもあり、みんなで手をとりあって生きている。彼らの気持ちをわかってもらい、彼らが日本から学んで帰って地域社会に生かしていったらいいと思う」と話す。

 そして森さんは、「ケニアで友人の早川さんが頑張っているので、ケニアのことを知ってもらうきっかけにしたい」と企画している。「今回はマゴソスクール1期生が来ている。正直彼女が学校を始めたのは知っていたけど、私に何ができるか自問自答していたが、特に思い入れが強く、三豊で素敵なイベントにしたい」と考えた。

 そしてこのイベントの最後に、ケニア在住8年になるパーカッショニスト、大西マサヤさんが作曲した「すべての命が宝物」の曲に合わせて、ケニアのお母さん、若者、ケニア在住の日本人、また日本の子ども、若者、さまざまな年代の男女が輪になり、踊ることで心が一つにつながった。(前山 由美子)
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