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田野々地区で今年も花まつり

2013/05/02 17:55:40
田野々地区で今年も花まつり
 観音寺市五郷田野々地区で今年も花まつりが行われた。往時をしのび、地域の交流活性化を次の世代に引き継いで今年で2年目となる。

 一人一輪ずつ花を持ち寄り、飾られた釈迦堂内は「千早振る卯月八日は吉日よ、神下げ虫を成敗ぞする」と逆さに貼られた前で原田茂由さん(64)は「かつては甘茶で墨をすって書いていたようで、ムカデ、へび、ゾット虫(ぞ〜っとする害虫全般)来んやろ」と甘茶の接待をしていた。

 地区の三楽(老人会)会員でお寿司づくりの達人原田裕子さん(75)、藤田タミ子さん(76)たちが手作りしたヨモギ餅やちらしずしなどを食べた。

 「年寄ると出不精になるが、昔からの行事は楽しみにしている。また懐かしい人や話に心や体がよみがえる…」と宮崎イクエさんは懐古。

 この釈迦堂は田野々を見渡す高台にあり、「三十余年前、わらぶきの御堂を舞台に左幸子さん、杉田かおるさん出演の映画のロケーションにもなった「しゃかんどうの桜」があるところ」と堀口タダミさん(81)。

 近くでお世話をしていた藤田善雅さん宅へ甘茶をもらいに行っていたが12〜13年前から途絶えていた。そして御堂は竹などで荒廃していたのを地元の人たちで再建した。

 建て替え前の御堂には、仙龍寺(三角寺の奥ノ院 四国別格20霊場13番札所)、戦前の虫除け、五穀豊穣木札が献納され、薬師如来(推定江戸中期)、11面観音(推定明治初期)、釈迦如来(仏師作 江戸中期)が納められていた。

 郷土史家によると、基は坂口池の守り神のような庄屋さんの村上庄一氏(五十有余年前に死亡)が管理していたとされる仏様で、村上水軍(元来真言宗)の末裔と聞きおよんでいる。独立大名だった来島の村上水軍の末裔たちは、江戸期に家康によって海から締め出され、田野々に定着したかどうか、見知らぬ土地で生活のために農業をすることになったものの害虫や病気に遭い、縋る思いで近くの大工さん薬師如来像を懇願して制作してもらったのではないだろうか。(窪田 利栄)
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