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奥塩江にレトロな郵便ポスト

2012/12/13 14:34:27
奥塩江にレトロな郵便ポスト
 高松から国道193号を南下して塩江バス停の手前の交差点を右折、そこから4キロほど県道7号(美馬塩江線)を上っていくと酒やタバコ、切手、雑貨などを扱う可愛い店・大西商店(大西京子店主)がある。

 12月初旬、店先にこれまでの小さな角型ポストに代わってどっしりと構える昭和レトロな円筒形のポストがお目見えした。渓谷に映える赤くて丸いポストは、奥の湯温泉や竜王山、大滝山などへの通行道に面しており、地元住民をはじめ道行く人々に懐かしい昭和の時代をほうふつさせて注目の的になっている。

 30センチほどの天然石の上に立つポストは高さが135センチで、昭和30年製造と刻まれている。文献によると郵便差出箱1号(丸型)は、終戦後、物資の入手が軌道に乗るようになった1949(昭24)年から新しい鉄製ポストが実用化された、とあることから同ポストもその種類と推察できる。

 店主の夫、佑二さん(67)は「10年以上も前から奥塩江の風景には丸型ポストが似合うと思い、ぜひ欲しいと高松南郵便局へ要望していたところ、今夏の終わりごろ観音寺郵便局にポストが返ってきたとの朗報が届き念願がかなった」と話した。

 しかし、設置作業は大変だったという。土台石を含めると数百キロもあるポストの運搬には友人の手を借り、さびて赤茶色に変色してしまったポストのさび落としと塗装にも苦労。投函口修理にはUNCねじと呼ばれるインチねじが使われていたので特注もした。新旧ポストの入れ替え設置のコンクリート削りも大変な労力が必要だった。同ポストの所有権は高松南郵便局にあるが、同店が維持しなければならない。

 夫妻はNPO法人奥塩江交流ボランティア協会の会員でもある。住む人々が元気になり、外からの人たちに奥塩江の文化や山村に関心を持って訪れてほしいと地域活性化を願う夫妻は「丸いポストや渓谷の写真のシールを作っておいて、投函する郵便物にシールを貼って奥塩江の空気を一緒に届けてあげたい。『店にお声をかけてください』と張り紙をしようかなぁ」と話していた。(野網 則子)
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