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平和祈願の灯ろう流し

2012/08/17 13:30:38
平和祈願の灯ろう流し
 終戦記念日の8月15日夜、琴平町の一之橋公園と併流する金倉川で、戦争犠牲者を追悼し平和を願う、第44回「慰霊と平和祈願の灯ろう流し」が行われた。

 これは「慰霊と平和祈願の灯ろう流し実行委員会」(堤徹郎会長)が、町内各種団体や有志らの協力を得て、毎年8月15日に開いているもの。

 堤会長が「戦争により多くの人たちが尊い命を落としたことは痛恨の極み。肉親を失った遺族の方々が、子弟の養育や家業などに携わった努力に心から敬意を表したい。御霊(みたま)が永遠に安からんことを、世界に平和が続きますように…」と、あいさつした。

 五カ寺の僧侶による読経など厳かな式典が進む中、遺族らが流す約350灯の灯ろう。この中には町内3小学校の児童が「平和への願い」を込めて折った千羽鶴も献納。少なくなった戦没者の妻、遺族、平和な生活を願う人たちの思いを込めた灯ろうは、行きつ止まりつ、ゆらゆらと静かに川面を流れて行った。

 「遠ざかり ゆく灯ろうの霊(たま)ゆらぐ」「逝(ゆ)きし夫(つま) 孫子たちと流灯会(りゅうとうえ)」「残されし 長き年月流灯す」「悲惨なる 昔をしのび流灯す」「平和への 祈りを確(しか)と流灯会」など、多くの奉納俳句も放送された。

 また、象郷小6年の白川翔太君は、「戦争と平和」についての作文を朗読。「祖母から千人針や前掛けにわらを詰めて作ったグローブの話を聞いて驚き、グローブを大切に使っていること、戦争のない国を願うこと」などがつずられていた。

 遺族の高齢化に加え、戦争を知らない世代も増えたが、今も受け継がれている灯ろう流し。先祖を思う気持ちが末永く伝わっていくように、主催者たちの願いが随所に込められていた。

 夜風吹く川沿いや橋の上から、流れ行く灯ろうを見守る人たちは、さまざまな思いを胸に、主義信条を越えた「不戦・平和」への思いを新たにしていた。                                     (香川 佳子)
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