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季節はずれの卒業

2012/08/10 10:17:41
 先週、病院でいつもの定期検診を受けた。1週間後の今日は結果説明の日。CTや内視鏡の画像を見ながら、先生が「問題ないですね。今日で卒業です」とおっしゃった。

 5年前の夏、わたしは大腸がんの手術を受けた。人間ドックでS状結腸にがんが見つかったのだ。最初に病名を聞いたときは「まさか」という言葉しか頭に浮かばなかった。

 手術日が決まり、入院までの日々は毎日が年末大掃除の気分だった。長年放置していた納屋の片づけも一気にやってしまい、すっきりした気分で、いざ入院。 
 発見が早かったおかげで、腹腔鏡手術により2週間足らずで退院することができた。それからは半年ごとの定期検診。血液検査、胸部レントゲン、造影剤CTなどのほか、時々内視鏡検査も。5年で再発がなければ完治ということになるらしい。

 思えば短いようで長い5年間だった。大丈夫と思ってはいても、もしかして…という不安がよぎる。そんな中でほんの少し人生観が変わっていくのを感じた。まわりの人が優しい。景色が美しく見える。1日が濃密になったみたいな気がする。生きているだけで幸せだと思う。

 先生から卒業を言い渡されてうれしいのは言うまでもないが、これからの進路については、ゆっくりじっくり考えることにしよう。                                      (和泉 加奈江)
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