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「讃岐菅円座」継承に燃える

2012/03/30 11:07:36
「讃岐菅円座」継承に燃える
 近頃、高松市円座町と聞けば「デコ芝居」を思い浮かべる人たちが多くなったが、もう一つ「讃岐菅円座」も見逃せない。どちらも円座校区地域ふれあい交流事業として伝承されている地域の文化遺産である。

 円座コミュニティセンターの玄関を入ると、奥正面の陳列棚にデコ人形と讃岐菅円座が展示されており、多くの来館者の目を楽しませている。このほど、菅円座の展示入れかえの作業が行われた。これまで長年展示されていた橋本弘之さん製作のものから川口峰夫さん(69)=西山崎町=製作のものにかわった。

 古代から朝廷への貢物であった菅円座の技法は一子相伝の家訓として秘密にされ、その技法は1952年に途絶えてしまった。今から12年ほど前、住民の間に復元製作の気運が高まり、製作講座が開かれた。しかし、その講座も4年ほどで中断し、2009年に再開された。

 円座校区地域ふれあい交流事業推進委員会が同センターで再開した講座は、西山崎町にある「讃岐菅栽培圃(ほ)場」で地元住民が栽培するスゲを使って製作するもの。毎年恒例の行事となり、地域住民から受講希望が多い。

 同講座の講師は当初、橋本さんが担っていたが10年から川口さんが引き継いで務めている。二人はともに切磋琢磨して学んだ仲間だった。橋本さんは昨年惜しくも亡くなった。陳列棚から取り出された菅円座は遺言で友人に贈られるという。橋本さんが残した菅円座と技法は川口さんら校区住民に脈々と受け継がれていく。

 今回陳列棚に飾られた川口さんの菅円座は、上段から下段へ順番に直径33センチ、45センチ、60センチと3枚が縦列になっている。特に33センチのものは、茶室待合の敷物用に編んだもので、今度は茶道具の「釜敷き」を作ると川口さんは張り切っている。

 川口さんの研究心は旺盛で、菅円座製作用ゲージ作りも得意である。現在、サイズも形も異なる8種類のゲージを持っている。川口さんは「円座に誇る菅円座、民芸品に登録されたらなぁ」と抱負を話している。                                      (野網 則子)
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