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小物飾りで地域活性化

2011/12/05 10:25:37
小物飾りで地域活性化
 11月下旬のある日、「まちかど漫遊帖」ののぼりに誘われてJR高徳線屋島駅(高松市高松町)を訪れた。ちょうど特急「うずしお」が停車中だった駅舎の東側入り口に「地域振興スペース」と表示されている。

 中に入ると地域の人々に作品発表の場所として開放されているらしく生け花や写真などが展示されており、天井を見上げるとつり下げられた小物飾りが目にとまった。

 町内に住む中塚静夫さん(65)の作品180点だ。ドングリやツバキの実などに顔を描いたり、色鮮やかなペンキを塗ったりした小物飾りは、大人の親指ほどの大きさだった。

 電車待ちの人たちが入ってきては熱心に見上げ、ほおを緩めて満足そうに出て行く。出入り口の開け閉めで流れる空気にゆらゆらと反応する小物たち、その都度表情が変わるようで、見る者の想像をかきたてる。じっと眺めていた中年女性が「すごく楽しい! 細かい作業にびっくりした」と感心しきりの様子だった。

 中塚さんは屋島の観光ガイドのボランティアもしており、屋島の活性化に思い入れは深い。中塚作品のドングリもツバキも屋島で拾ったもの、特にツバキの実や殻は今夏の暑さで枯れた屋島寺のツバキの木から落ちたものだそう。

 中塚さんは「役目を終えて実が落ちることは人間と同じ。もう一度花を咲かせてあげたい気持ちでツバキに赤い紅をさして再生した」としみじみ。さらに「年寄りは指先を使って脳の活性化が図れる」と軽やかに話していた。

 屋島路を訪れた旅人の心をも魅了する小物飾り、旅の思い出の1ページを飾る予感がする。作品の展示は正月飾りまでの12月いっぱいの予定。その後は「喜んでもらってくれる人がいたらどこへでも『どうぞ』」と惜しげもない中塚さん。ペンダントにしても似合いそうである。                                        (野網 則子)
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