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ヒマワリに託す復興への願い

2011/12/01 10:28:48
ヒマワリに託す復興への願い
 まんのう町吉野の製菓業西内聖一(きよひと)さん(48)は、東日本大震災後に立ち上がった「福島ひまわり里親プロジェクト」に感銘を受けた。

 これは福島県の農地再生のため、土壌の放射線除去にヒマワリを活用しようと考え、その里親を募るプロジェクト。全国から1万3千人の里親が登録(平成23年8月末現在)していると言う。

 5月末、農水省が福島県飯館村へ行き、ヒマワリの種をまいて実証実験。結果を9月中旬、「ヒマワリは除染効果が少なく、実用的ではない」と発表したが、同プロジェクトでは「たとえ効果は少なくても、私たちと日本全国の方々の想いがこもるヒマワリは復興のシンボルとして定着、福島県民らを勇気づける存在となっている。これからもやり続ける決意だ」と、今も活動を継続中とか。

 西内さんは同プロジェクトの発足当初から「普通の生活をさせてもらっている自分」に感謝し、「何か私にできることはないだろうか」と、考えていた。そして「逆に、東日本大震災が『日本中の皆さんに、生かされていることの幸せを自覚し感謝してほしい』と願っているのではないだろうか」とも言う。

 同プロジェクトでは、「ヒマワリが福島と日本の歴史に未来永劫(えいごう)刻まれるまで、このプロジェクトをやり続ける覚悟で前進する。温かく見守って…」とブログに決意を表記。西内さんは、福島で育つヒマワリとわが町まんのう町帆山のヒマワリとを重ね、何かをしたいと考えた。

 そこで着手したのが、シェフとしての腕を生かす菓子作りだった。帆山特産のヒマワリ油にバター、卵、レモン、砂糖、小麦粉、ベーキングパウダーなどを使って試行錯誤の末、特製の焼菓子を作り上げた。

 太陽のように元気の出るマドレーヌ「おひさまマドレーヌ」と命名。包装紙の周りをたくさんのヒマワリで囲み、「シェフ西内」と赤い刻印を押した。復興の願いをヒマワリに託して。

 店の片隅にさりげなく置かれたおひさまマドレーヌを手に、「何でヒマワリですか?」と、尋ねる人には、この想いを伝えることにしている。そして、大勢の想いがこもる「ひまわり」が心の絆となり、復興のエールになれと願っている。                                      (香川 佳子)
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