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みこし渡御を彩る奴

2011/10/12 11:01:21
みこし渡御を彩る奴
 好天に恵まれた体育の日の10月10日、高松市円座町の廣旗神社(和田眞一郎宮司)で秋祭りのクライマックス・みこし渡御行列が厳かに繰り広げられた。本殿からお旅所までの400メートルを練り歩く豪華けんらんの行列絵巻に魅了された沿道の地域住民ら見物人から沸き起こる歓声が、実りの秋空に流れていった。

 みこし渡御行列の先導を担うのは、毎年恒例の東永井集落の奴(やっこ)組。露払いのほら貝と槍(やり)を持つ3人の小学生男児を先頭に黒毛槍、白毛槍、挟箱など道具持ちの奴など総勢25人が所作を演じながらお旅所までを進む。

 奴は行列の途中で掛け声をかけながら毛槍を投げ渡す演技を何度も披露し、所作の都度、見物人の心をわくわくはらはらさせて祭り気分を盛り上げていく。だが、毛槍の重さが10〜20キロもあり、練習を重ねていてもなかなか難しいようである。奴の額に汗が光っていた。

 奴組には、左襟に廣旗神社、右襟に奴世話人と書かれた法被をまとった新名鉄夫さん(73)ら4人の世話人がいる。奴の人集めから祭り前の準備や練習、神社側との連絡など大切な役割を担い、祭り本番では陣頭指揮を執り、奴がけがをしないよう細かく目配りをしている。

 「永井の奴」と親しまれて久しい。新名さんが「みんな、ようついてきてくれる。自分も7歳の時、奴を始めた」と感慨深そうに話すと、傍らから年長の世話人が「奴は80年から90年くらい続いているだろう」と笑みを浮かべた。4代目になる田中幸一さん(34)は「祖父も父親もやってきた奴、これからも続けていきたい。後3年もしたら自分の子どももなぎなた持ちから参加させたい」と意気込みを語った。

 創祀が約970年前といわれる廣旗神社の歴史は古く、祭神は応神天皇である。コトデン円座駅から東へ300メートルに鎮座している。                                          (野網 則子)
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