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裁縫する鳥セッカ

2011/09/22 13:46:06
裁縫する鳥セッカ
 「裁縫をする鳥セッカ(雪加)」の写真が、私の興味を大いにそそった。

 セッカは、スズメ目・セッカ科の野鳥で、体長は12〜13センチ。スズメより小さいが、巣を作る時の様子は、まさに「裁縫をする鳥」のように見える。

 オスのセッカが、チガヤ(茅)やカルカヤ(刈萱)の根元近くの葉を重ね、それをクモの糸で縫い合わせていく。糸が抜けないようにするため、葉に小さな穴を開け、糸の端に節を作って玉止め縫いをし、外巣(がいそう、荒巣)作りに励む。

 写真からも、セッカのくちばしの先に小さな穴が開き、その近くには、3個の玉止めが確認される。暑い夏の繁殖期に、多い鳥は20個も作ると言う記録もあった。

 一方、メスは、気に入った外巣を選び、その中にチガヤの白い穂の繊維を敷いてインテリア。とっくり形の巣に仕上げて産卵をする。「雌雄分担制」の、珍しい作巣法だと感心した。

 三豊市の愛鳥家で野鳥写真家、その生態にも詳しい豊嶋立身さんがオスの巣作りの様子を見事にカメラに納め、驚きの写真を見せてくれた。

 車の助手席に三脚を据え、カメラをセットしてセッカの動きを見守り続ける。長い時間の後にやっと訪れたシャッターチャンス。素晴らしい映像をものにしたのだ。おそらく、ほかでは見られない貴重な1枚だろうと思う。

 豊嶋さんは「鳥が『何かをしている』ところを写真に撮りたい。何の感動も無いのは撮らない」と、話していた。本当に、何のジャンルにおいても、感動があり→行動意欲が湧き→行動を起こす→結果の良否にかかわらず→喜びや達成感・次への意欲が得られる。そこに、「生きがいが生まれる」ことを再認識させてくれた写真だった。                                         (香川 佳子)
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