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絶滅危ぐ種キンランに出合う

2011/05/17 13:52:01
絶滅危ぐ種キンランに出合う
 まんのう町七箇の山道で、絶滅危ぐ種U類(VU)=環境省レッドリスト=に指定されているキンラン(金蘭)に出合った。5月の連休中のことだ。香川県のレッドデータブック(2004年版)でも、同種同類に指定されている。

 最初は、全く見たこともなく、名前も分からなかったが、「周りの雰囲気には不似合いな花」に思えた。素朴な自然、ワイルドな山道に草丈十数センチの上品な植物がたった1本。三つに枝分かれをした先の一つ一つに約1センチの黄色い花のつぼみをつけ、ひっそりと、しかも凛(りん)とした表情で立っていた。

 私からの質問写メールに、三豊市の豊嶋立身さんから「キンランでいかがでしう?」と返事が来た。「『金蘭緞子(きんらんどんす)の帯しめながら 花嫁ごりょうは…』という童謡? はよく聞いたことがあるが…」などと考えながらネットで検索。ドン、ピシャリだった。「豊嶋さんは、何であんなによく知っているんだろう!」と舌を巻いた。とにかく「珍しいキンランに出合えたのだ」と、とても嬉(うれ)しかった。

 また、「キンランは中国・朝鮮半島・北海道を除く日本各地に分布。山や丘陵の林中などに生える地上性のランで、4〜6月にかけて茎の先端に直径1センチほどの明るく鮮やかな花をつける。花は全開せず、半開き状態のままが多い。花弁は5枚」と、説明されていた。道理で、最初見た時につぼみで、次に見た時もあまり開いていなかったのだ。

 「雑木林の木もれ日に照らされて輝くさまは、金蘭の名にふさわしい」そうだ。それで、「金蘭緞子」の美しいキンランなんだな? 私の見たキンランはそれほどではなかったが「気品がある」と思ったものだ。

 もともと、キンランはごくありふれた和ランの一種だったが、開発、盗掘などの影響で、1990年ごろから急激に数を減らし、環境省では1997年に絶滅危ぐ種U類に指定したとか。「皆が心して、大切に保護していかなければいけないんだな…」と、痛感した。                                         (香川 佳子)
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