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うれしいタイムスリップ

2011/05/13 16:40:12
うれしいタイムスリップ
 「先生! うち、誰か分かる?」。格子戸を開けたとたん、私に向けられた問いかけの言葉!。「分かる、○○ちゃんやろ!」「そうやぁ」。彼女の笑顔がかわいかった。

 49年前、教員経験の浅い私が小学校の4・5・6年と担任させてもらった卒業生。今年、還暦と言う彼(彼女)たちに招かれて参加した同窓会は5月8日、母の日のことだった。眺め渡す面々に見る面影は、昔とほとんど変わらない。だが、49年の歳月は、良きにつけ悪しきにつけ、お互いの中に深い重厚さを増していた。

 「どん底の生活をしている時は、他人(ひと)に手をかすことなんか考えられなかった」涙ぐましい体験談が出る。親亡きあと、計り知れぬ努力を重ね、生き抜く力を培ってきたたくましい彼。2度の離婚、3度目に最高のパートナーに巡り会えて今はとても幸せだと言う彼女。結婚をして離婚。再婚はしたが、再び離婚。やっぱり最初の人と戻り結婚をして以来、今も、ずっと幸せな日々と言う彼。

 当然かもしれないが、年月とともに、結婚観もずい分変わるものだ。だが、幸せは、家族とのかかわりの中で生まれること、これは変わらない本質だろう。もちろん、その人自身の生き方、考え方にもよるだろうが…。

 4年目にして再びうれしいタイムスリップ。皆は時のたつのも忘れ、近況や思い出話などをいつまでもしゃべり合った。他人(ひと)から見た不幸も、自分のとらえ方で幸福に変えられる…。感じること、教えられることの多い有意義なひとときだった。

 ありがとう、招いて下さってありがとう! 何にもお役に立てなかった私なのに…。ピンクのカーネーションの交じる花束が重かった。                                          (香川 佳子)
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