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地獄の釜の蓋

2011/05/06 12:55:18
地獄の釜の蓋
 まんのう町福良見の水田のあぜで、長径1センチ余り、紫色の小さな花がいくつか集まった形で数カ所、あちこちでかわいく咲く植物がある。草地などで時々見かけるが、名前は分からなかった。

 野草に詳しい、三豊市の豊嶋立身さんにお尋ねすると、キランソウ(金襴草)、別名地獄の釜の蓋(ふた)と、教えてくれた。「まあ、怖い名前をもっているんだね。かわいい花なのに」と、言う知人の言葉に同感し、ネットで調べてみた。

 『「シソ科・キランソウ属の植物で、野原や草地などで普通に見られ、茎は地面をはうように伸び、濃い紫色の唇形の花を咲かせる」とあり、「墓地などにもよく生え、お彼岸のころの茎や葉がべったりと地面を覆うような様子は地獄の釜に蓋をしているみたい」と、誇張して名付けたものであろう』と説明されていた。

 キランソウの「キ」は紫の古語、「ラン」は藍(あい)色の意味で、花の色から付けた名前とも言われるとか。草むらに咲き広がる様子が「金襴(きらん)」の織物の切れはしのように見える所からの名前ともあった。

 さらに、『弘法大師が「この草を煎(せん)じた汁を飲むと、かぜや高血圧の薬になる」と教えてくれたことから、「弘法草」と言う別名も持っている』ということであった。

 一つの花にも、それぞれの由来に基づく和名や別名が付けられており、植物学者の苦労がしのばれる面白い花名の一つだ。                                      (香川 佳子)
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