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小さな命は今?

2011/05/02 13:53:35
小さな命は今?
 「赤ちゃん犬、元気かな?」と、あの丸木橋の下のすき間で、目も開いていなかった3匹の子犬を発見して以来、橋を渡るたびに、丸太棒の下の狭い空間をのぞくのが習慣になっていた。3月29日付の本ネット・おりーぶ通信「さんぽみち」に書かせてもらった「小さな命」の続編と言えようか。

 約20センチほどの高さしかなく、しかも子犬が3匹も重なっていると、一生懸命目を凝らして見ても、黒い栓(せん)でもしているようになり、時々うごめきはするが、向こう側まで見通すことが出来ない。「あぁ、元気だ!」と、その黒い塊を見てはほっとしていたものだ。

 そしてもう一つ「子犬の影」を確認した後、歩きだして十数メートル過ぎた時、毎回ではなかったが、いつ、どこからやって来るのか茶色の犬が丸木橋のすぐ側に立ちはだかり「ワン、ワン。ワン、ワ―ン!」と、私たち夫婦の方を向き、大声で吠(ほ)えたてるのだ。「あれは母犬に違いない」と確信。追い掛けて来られたら怖いだろうが、それはなかったし、安心しながら歩き続けていた。

 「あんな狭い所で、母乳が飲ませられるのだろうか?」と、不思議に思うとともに「母性愛ってすごいなぁ」と感心もしていた。いつの間にか、3匹の塊が「あれ? 2匹? 低くなったよ!」と思っている間に「1匹しかいないみたいだ。ほかの犬はどうしたのだろう?」と思うようになった。4月も20日を過ぎたころだっただろうか。それでも、母犬はまた来て、仁王立ちになり吠えていた。

 だが、4月25日にはついに1匹も見えなくなった。丸太棒の向こう側がはっきりと見通せるようになっていたのだ…。以来、何回のぞいても、「影」は全く消えてしまった。

 今、彼(彼女)らは、どこで、どうしているのだろうか。母犬らしい姿は、少し離れた一般道で時たま見かけるのだが、子犬たちと私たちとの再会はまだ果たせていない…。                                         (香川 佳子)
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