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崖に咲くスミレ

2011/03/28 11:30:16
崖に咲くスミレ
 「山路きて なにやらゆかし すみれ草」。松尾芭蕉の句はよく知られているが、ある雨上がりの午後、まんのう町福良見の「山路」ならぬ崖の斜面で、ひっそりと咲くひと株のスミレに出合った。

 冷たい風が吹き下ろす場所だが、優しく咲く薄紫の素朴なスミレ。氷雨にでも打たれたらしい。周りは岩肌と土ばかり。小さなつぼみもかすかに一つ、土の付いた短い葉の上に重なり、花茎の根元で震えていた。

 スミレは、東アジアの温帯に分布。日当たりの良い山野や道端などに生える双子葉類・スミレ科の多年草で花びらは5枚。

 ヨーロッパでは、春に先駆けて咲く花として珍重され、13世紀ごろのウイーンの宮廷では、その年に初めてのスミレが見つかると、王自身が出かけて行って歓迎の意を表したとか。

 日本では、春の代名詞ともいえる花で、昔から詩歌に詠まれたり、童謡にもなって親しまれている。土地によって風習は変わるが、ひっそりと咲くスミレは昔懐かしい郷愁を誘う花の一つである。                                             (香川 佳子)
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